23日韓国で行われていたG20は、共同声明を採択して閉幕しました。
通貨安競争の回避で合意。
「為替レートの過度な変動や無秩序な動きを監視する」との文言を
盛り込みました。
さらに、中国を念頭に、経済の実勢を反映し、通貨価値が市場で決まる
為替制度への一段の移行を求め、中国を強く牽制しました。
ただし今回のG20は、結論の先送りとマーケットはみているようです。
昨今の為替相場は、通貨安戦争とも呼ばれ、長期にわたり国が為替市場
に介入し、自国の通貨安を誘導し、輸出の拡大により経済を立て直そうと
した動きが見られます。
これは、世界恐慌の時と似てきており、自国の保護主義、ブロック経済に
よりさらに世界経済が悪化し、第二次世界大戦に及んだ教訓です。
G20(Finance Ministers and Central Bank Governors)とは
先進国は、G7として定期的に財務大臣・中央銀行総裁会議を開催していたが、
世界情勢の変化に対応するため、この先進7ヶ国+1地域に主要国首脳会議
(G8)参加国のロシアと新興経済国11ヶ国が加わり、1999年より
20ヶ国の地域財務大臣・中央銀行総裁会議を開催しています。
G5
日本、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国
G7 1986年~
日本、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国、カナダ、イタリア
欧州連合
G20 1999年~
日本、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカ合衆国、カナダ、イタリア
欧州連合、ロシア、アルゼンチン、インド、インドネシア、ブラジル、トルコ
サウジアラビア、中国、オーストラリア、南アフリカ共和国、韓国、メキシコ