本日は、祖母の一周忌でした。
倶会一処 。
一周忌は、亡くなった日から一年後の命日です。
当日に行うのがもちろん良いですが、実際には週末に行う
ことが多いです。必ず命日より早く行うものとされます。
一周忌までが喪中で、この日をもって喪が明けることになります。
亡くなった翌年が一周忌、その翌年が三回忌です。
本日の住職のお言葉を1つ紹介します。
「ご冥福をお祈り致します」
よく聞くフレーズですが、浄土真宗にはこの概念が
ないそうです。それは、浄土真宗ではすべての人が
冥土では救われるためだそうです。
倶会一処 ( くえいっしょ )
浄土真宗では、念仏の信仰に生きる人は、この世の命が
終わるとただちに浄土に生れるとれます。
それは、先に浄土に往生している先祖たちと共に同じ浄土
に生まれたいと思う心持ちを表したものとのことです。
また逢える。
祖母のように94歳という大往生ならば心の整理はつきますが、
妻や夫、子供、孫など逝く順番が違うとなかなか難しくなります。
遺された者は、深くこころに傷を負い癒すことはできません。
病気のように分かっているものから、事故、事件や
最近のニュージーランドの震災などのように突発的なもの等
いろいろな事由がありますが、どれも辛いものです。
遺されたも者の願いは、「戻ってきてほしい。」
もう一つは、何だと思いますか?
数年前、歌手の本田美奈子さんのお葬式で、お母さんの挨拶は、
「忘れないでほしい」と。
自分の大切な人を憶えていてほしいのです。
法事はもともと「忘れないでほしい」との気持ちから
始まったのかもしれませんね。