大地震から２日が経ちました。
被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。
（リパトリエーション）
まだ余震が頻繁に続いています。
新たな津波の可能性は少なくなってきているようです。
しかし家族を亡くし、家がなくなり、食べ物飲み物も
不足して、ダメージが大き過ぎて何からしていいものか
途方にくれます。
道路に空港などの交通、電気水道ガスなどの生活、
電話などの通信インフラの復旧もこれからです。
この巨大地震に対する各国の支援、各社の反応も
素早く出てきています。
なかでも大手保険会社が被災した契約者に対し、災害
死亡保険金や災害入院給付金を、全額支払う特別措置
を実施するという発表がありました。
通常の契約では、大規模災害や戦争などの被災者が
出た場合は、保険金支払いを免責となる規定があります
が、今回はこの免責事項を適用しないとのことです。
また、支払い手続きを簡素化し、保険料の払い込みを
最長６カ月間、猶予するとも発表しています。
この免責事項の規定は、支払いが巨額になれば保険会社
自身の経営が成り立たないとの理論の元です。
ただし保険会社は、国内・外国の保険会社同士で再保険を
結びリスクも分散しています。また再保険を専門にしている
保険会社もあります。
日本生命保険、第一生命保険、明治安田生命保険、
住友生命保険、太陽生命保険
生活を立て直すのにお金は必要です。
今回の保険会社の英断は素晴らしいですね。
これを受け明日の為替は、大幅な円高になるかもしません。
それが昨日書いた、リパトリエーションです。
保険会社で言えば、この保険金を調達するために、国内・
国外で運用しているお金を引き上げねばなりません。
海外で運用しているものは、円に変えなければなりません。
よって円が買われ、ドルやユーロが売られます。
投機筋はこれを狙いますので、しばらく円高に振れることが
予想されます。
アメリカの著名な投資家デニス・ガートマン氏は、日本に
還流する円は膨大になり、１ドル７５円に達する可能性を
示しました。