欧州債務危機は、（１）EFCFの拡充、（２）銀行の資本増強、（３）ギリシャ
債務削減民間負担の３つからなる解決の包括戦略で合意しました。
（１）
欧州金融安定基金（EFCF）による支援能力は、現在の４４００億ユーロ
から約１兆ユーロに拡大することで合意。ギリシャからスペイン、イタリア
など南欧に波及するのを防ぐ狙いです。
基金の拡充は、民間資金ほか国際通貨基金（IMF）を通して中国ブラジル
などが協力の見通しです。
（２）
欧州域内の銀行の中核的自己資本比率を２０１２年６月末までに９％に
引き上げることで合意。
（３）
銀行など民間保有のギリシャ国債の５０％減免で合意し、２０２０年まで
にギリシャ債務はＧＤＰ比で現在の160%から120%まで低下させる公約。
すべての債務不履行デフォルトではなく、計画的な１部デフォルトという
落とし所になりました。
もちろんこれでギリシャ危機は終わったわけではありません。
ギリシャ国内では、毎日のようにデモやストライキが行われています。
支援の条件である引き締めの実行ができるでしょうか。
ギリシャ一国の問題から、南欧に本格的に飛び火すれば、もうユーロ圏
のみの対応では追いつきません。
ユーロの崩壊は、本当の１００年に一度の大恐慌を引き起こします。
また、今回のギリシャ危機の救済でも日本、アメリカの影が薄く感じます。
ギリシャは今、各国の支援を受けるため、年金の支払い開始年齢を遅らせ
たり、消費税ほかの増税、公務員の削減、給与カットなどを敢行しています。
あわせて増税。これが支援の条件なのです。
あれっ、どこかの国が同じように上記をせまられていませんか。
仮に日本が同じようになった場合、IMFほか外国人が乗り込んできて、上記
をやらされます。官僚の抵抗もむなしく、公務員の人員給与の大幅カット、
年金共済も大幅カット、年金の開始は７５歳から、消費税は２５％・・・・・。
しかしその結果、１ドル２００円の円安になりもう一度輸出力のアップに繋が
ります。戦後焼け野原から、立ち直ったように復活できればいいですが。
内から改革できないときは、外からの圧力により変えられます。
内からの場合は、温情もありますが、外からの場合は待ったなしです。
政治家や官僚ができないのであれば、外圧によりやったほうが若い人の
ためにはいいかもしれません。しかし６０歳以上の人にとっては、つらい日々
になることが予想されます。
年金カット、インフレによる預金の実質減、円安による物価高、医療費の
アップ、不況による犯罪の増加などたいへんです。
こうならないように、早めの対応が求められます。
１０月２８日、貴金属買取相場
１８金・Ｋ１８ ３，２１０円/1g プラチナ８５０ ３，４２０円/1g
インゴット100ｇ以上 ４，３５０円/1g プラチナ９００ ３，５９０円/1g
２４金・純金製品 ４，１７０円/1g プラチナ1000 ３，９３０円/1g
１４金・Ｋ１４ ２，１６０円/1g K18/Pt850半々 ３，２８０円/1g
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