アメリカのロス暴動から20年が経ちます。 – ロス暴動の真実 –
ロス暴動事件、覚えていらっしゃいますか。
1992年4月29日から6日間。
スピード違反をした黒人男性を白人警官数十人が車から引きずりおろし、殴るける
の暴行を加えた「ロドニー・キング事件」。
その様子は、住民のビデオカメラにより撮影されており、クローズアップされました。
そして身元が判明した4人の警官は起訴されましたが、事件発生から1年後、陪審
員は全員無罪評決を下したことに黒人社会の怒りは爆発し、略奪、放火など手の
付けられない暴動となりました。
市長は非常事態宣言を発令し、ロス市警だけでは手が足りず、州兵及び国軍まで
投入。ロドニー・キング事件の再捜査などを約束し、6日後に鎮圧しました。
被害は死者55人、放火件数3600件など被害総額は8~10億ドル。
アメリカ社会の人種差別の根深さが浮き彫りになり、日本人のお店も被害にあった
という報道を日本のテレビ局・新聞各社はしました。
当時は、日本のバブル経済の末期で、私は大学に入学したてでした。
テレビを見て、アメリカのような国でもこのような暴動があるんだと思い、日本は
平和でいいなぁと思っていました。
大学生になり本を読むようになり、報道されないロス暴動の”真実”を知りました。
日本の報道は、大事な要素が全ての報道機関で割愛されていたのです。
私がテレビや新聞に疑念を抱くようになったきっかけです。
この事件の背景としてアメリカ社会の白人至上主義による黒人ほか人種差別があり
ます。そして、もう一つが報道されなかった黒人と韓国系移民との対立がありました。
ベトナム戦争に積極的に参戦した韓国に移民の枠が設けられ、韓国軍兵士に希望に
応じて永住権が与えられ、1970年代から1990年代にかけて100万人近い韓国
人が移民としてアメリカに渡りました。北朝鮮との戦争の危惧や韓国の軍事政権を
嫌い、またアメリカンドリームを求め移住したそうです。そして、暴動のあった西海岸
ロサンゼルス・サウスセントラル地区の黒人居住区にも韓国移民が住むようになり、
酒屋や雑貨店などの商店を買取り、黒人の経営するお店との競争が始まりました。
また、黒人が行っていた単純労働も韓国人店主は、ヒスパニック系移民を雇用した
ため、経済的にも感情的にも黒人の不満が蓄積されていきました。
そして、日本でも報道されたロドニー・キング事件が起きてすぐに、報道されなかった
ラターシャ・ハーリンズ射殺事件というのがあります。日頃より韓国人店主のお店では、
黒人が入店すると万引きされないように過剰に見張り、極端な黒人蔑視がありました。
15歳の黒人高校生ラターシャ・ハーリンズが万引きを疑われ、韓国人女性店主と揉
みあいの後帰り際、背後から頭を撃たれたという事件です。倒れた手には数ドル握り
しめられていました。逮捕後、殺人事件の刑も5年間の保護観察処分、ボランティア
活動400時間、罰金500ドルという非常に軽いものだったことも、黒人社会の怒りを
買いました。
ロドニー・キング事件とラターシャ・ハーリンズ射殺事件が立て続けにあり、また両事件
の刑が極端に軽いことだったことから蓄積された黒人社会の不満は爆発しました。
そして、暴徒と化した集団はロス市警の建物に押し寄せ、また韓国人商店を襲い略奪
放火しました。韓国人店主はベトナム戦争の帰還兵も多く、銃で応戦し威嚇射撃では
なく、水平射撃のシーンを各国テレビ局が放送しました。
この暴動の被害の半分が、韓国人経営の商店に集中していたことからも、黒人社会の
日頃の鬱積がこの暴動に結び付いたことが分かります。
ロス暴動が黒人社会対白人社会という日本の報道でしたが、実は黒人社会と韓国人
移民の対立も大きな要素であったことを知り、マスコミに対する疑問が湧きました。
事件の背景をなぜ正確に言わないのか?だれに遠慮しているのか?
数日前も、各マスコミはロス暴動から20年経ったというサラッとしたニュースでした。
また、毎日新聞は相変わらずの偏った記事。
しかし、ロス暴動から20年が経ち、本屋に行かなくてもインターネットで気軽に情報が
得られる現在、この真相は多くの人が知るようになりました。韓国系の人の中には、そ
れならばと「ロス暴動の真実」という映画を作り、韓国商店が被害にあったのは偶発的
なものという主張を始めています。これも情報戦です。
ネットの検索で「ロス暴動 真実」で検索した場合、本当の真実を検索の下位に追いや
り、真相を隠す事も意図した戦術です。
しかし、真実を歪曲すればするほど20年間現地で回復をはかっている人に、かえって
2次的被害が及ぶ気がします。
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