ラグビーワールドカップ2019日本大会 決勝戦
南アフリカ 32×12 イングランド
お互いにPGで点を重ねるなか、地力で上回る南アフリカが突き放しました。南アフリカ
は3度目の優勝、「ウェブ・エリス・カップ」を手にしました。
第9回ラグビーワールドカップ2019日本大会
「4年に一度じゃない。一生に一度だ。 -ONCE IN A LIFETIME-」
昨日、今日本大会の総括会見が開かれました。ボーモント会長は、
「日本大会は最も偉大な大会として記憶に残る。日出ずる国はこれからも輝く。開催国
として最高だった」と語りました。
観客動員総数は、170万4443人。台風で中止となった3試合は、含まれていません。
チケット販売は、約185.3万枚の99.3%となる約184万枚が売れたそうです。日本人とし
て、ホッとしています。空席が目立つ試合では、世界に向けて恥ずかしいです。大きな
国際大会でのそれは、開催の能力・資格がないに等しいです。ラグビー、サッカー、
オリンピックほか、これからは小さな国でも開かれるでしょうが、最大の課題です。
2009年7月28日にWRワールドラグビーで日本開催が決定。ティア1以外の国で初開催。
先日テレビで森喜朗さんが、当時のことを語っていました。関係者からは、「とにかく
強くしてくれ」と言われたそうです。
ラグビーワールドカップ第1回大会は1987年。ニュージーランド、オーストラリア、南
アフリカ、イングランド、ウェールズ、アイルランド、スコットランド、フランスがホスト
国となってきました。ラグビー界は実は開かれておらず、主要8ヶ国の既得権益なので
す。いつの時代も、多くの競技も、その白人至上主義を変えるのが日本の役割です。
今大会は各国のキャンプ地のおもてなしから始まりました。ウェールズの公開練習を、
北九州市民1万5千人が国歌で出迎えました。大分で行われたウェールズ対フランス戦
の国歌斉唱でも、ウェールズだけでなくフランス国歌も大きく響きました。会場にいた
私も驚きました。
オールブラックスはお辞儀を定着させ、カナダ、ナミビア、アイルランドの選手は、台
風の被害地でボランティア活動をしました。カナダの選手の記事を読みましたが、帰り
の空港で見知らぬ日本人や空港職員などからボランティア活動に対するお礼を言われた
そうです。
今大会を見ても近隣のあの3ヶ国を除けば、日本は世界とすごくうまくやっていけます。
互いに敬意をもち、人種も文化も言葉も違っても良好です。福澤諭吉先生は脱亜論を
唱えましたが、もう一度真剣に考えるべきでしょう。
そして、清々しい今大会の表彰式でイングランド代表は、銀メダルを拒否。曲がりなり
にも紳士の国と言われるラガーマンのとる行動ではなく、非難が高まっています。日本
戦の前のスコットランドの発言といい、大英帝国の衰退が”人”に現れていると言われて
も仕方がない事です。
今回大分県では5試合が行われ、2試合を見てきました。予選よりも圧倒的に決勝トーナ
メントの方が、外国人が多かったです。主要8ヶ国にとっては、決戦はここからなのだ
と感じました。予選は順位を決めるためだけのものなのでしょう。ですので、思いもか
けず日本に敗れ2位通過となったアイルランドの人はチケットに苦労し、また、パブで
知り合った日本人に日本戦のチケットをあげた話などが記事にありました。
今大会は国内評価だけでなく、海外評価も非常に高いものになっています。大成功です。
それもこれも選手が結果を残したことが最大の要因です。4戦全勝の8強。どんなにもて
なしてもホスト国が弱かったら話になりません。8ヶ月に渡る朝5時からのキャンプ。
日本人でなければ、受け入れないだろうと。
国内のラグビー熱も高まり、高校、大学、トップリーグと人気が出ればいいです。そし
て、日本の大会組織委員会は、20年以内にもう一度日本開催を目指すことを表明しまし
た。楽しみです。大分県もまた開催できるように、会場のメンテナンスや交通を整えな
ければなりません。長い目が必要です。
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