ここまでわかった新型コロナウイルス
小川榮太郎＆上久保靖彦
ウイルスそのものの脅威よりも、はるかに巨大な、誤った扇動による社会経済生活の破壊
が進行しただけだったのではないでしょうか。P6小川
六月十八日に厚生労働省から各都道府県への通知がありました。この通知以降、他の病因
での重症化、死亡例についても、PCR検査で陽性だった場合は新型コロナウイルス肺炎
で死亡した感染者として公表するように促しています。そのため重症者や死亡者が増加し
て見えますが、他の疾病と較べて、特別な措置をとるレベルの危険を示しているとは思え
ません。P36上久保
ウイルス学における干渉（interference）とは、複数のウイルスが同じ人、細胞に感染し
ようとしたときに、ウイルスの増殖を互いに抑制しあおうとする現象を指します。いずれ
かのウイルスが吸着に必要なレセプター（受容体）を占領したり、破壊したりすること
で、それ以外のウイルスが吸着することができなくなることもありますし、また、どちら
か一方のウイルスが感染して、それによって獲得されたT細胞免疫によりサイトカインが
放出され、他方が感染されずに排除されるという事もあります。そうした一連の仕組み、
メカニズムが「干渉」です。P89上久保
それまでまことしやかに言われてきたのが、コロナでみんなが用心したからインフルエン
ザも流行らなかったという憶測でした。だけで、コロナで日本中が騒ぎ出したのは二月に
入ってからです。インフルエンザ曲線を見ると、一月一三日の週で急減しています。コロ
ナで用心したなんて関係ない。コロナなんか誰も知らないときに、実はインフルエンザは
早くも消えていたのです。P119上久保
アインシュタインが、EはMCの2乗と言った時に、それを理解できたのは世界に五人しか
いませんでした。EはMCの2乗というのは実験室で証明できないからです。P121上久保
例えば今、重症者や死者が非常に少なくなっていますでしょう。これは既に多くの方が既
感染パターンだからです。そしてその方々が免疫の壁となってウイルスの前にたちはだ
かっているので、感染させようと思っても、まだ免疫をもっていない人に出会うことがで
きないのです。こうした状態を、個人の免疫ではなくて集団免疫といいます。P141上久保
ウイルス量は当然重症化や死亡と関係があります。ただし、免疫が全くなかったり、とて
も高齢であったり、極めて重篤な基礎疾患がある場合は、ウイルス量が少なくても、倍加
時間が長くなるだけで、死んでしまうこともある。P165上久保
つまり七月十一日の段階で、新型コロナ問題は、小池都知事の政治判断、いや政治ショー
であって、感染症問題ではないと菅さんははっきり言った。そして、菅長官はGoTo運動
を主導した。ところが、マスコミの凄まじいGoTo非難が始まる。P169小川
だから、コロナに関しては、従来、ワクチンをつくったことはなかったんです。人間の免
疫だけで対応できるし、作った時のADEの可能性の方が、新型コロナウイルスよりよほど
「未知」で危険だと私は危惧しています。P206上久保
ADE （Antibody-Dependent Enhancement 抗体依存性免疫増強）とは
ADEとは、ワクチンや過去の感染によって獲得した抗体がワクチンの対象となった
ウイルスに感染した時や過去のウイルスに似たようなウイルスに感染した時に、そ
の抗体が体に悪い作用を及ぼして、感染や炎症が重篤化してしまうことです。
【ここまでわかった新型コロナウイルス 小川榮太郎＆上久保靖彦】
この本は、今回のコロナ騒動において政府に専門家の意見を集約してレクチャーしていた
小川榮太郎さんと、その専門家の一人である上久保靖彦さんの対談形式の本です。テレビ
に引っ張りだこだった、PCR信者のエセ専門家とは全く違います。
上久保理論では、日本や中国の武漢を除く中国の地域、さらにアジア地域では弱毒性の型
が先に感染したことで免疫を持った人が多くなり、死亡や重症化の人が少なかったという
ものです。
この理論が正しいかどうかは後にしか分かりませんが、間違いなく言えることは、「手洗
いうがいマスク」ではないという事です。免疫です。生まれながらの自然免疫、ワクチン
接種や生活のなかでの獲得免疫、多くの人によって形成される集団免疫。免疫によって守
られ、ウイルスや細菌とは共生共存しかないのです。そして、高齢や基礎疾患などで免疫
が落ちている人は、自然淘汰されるのが人類の歴史なのでしょう。
P18 人口100万人当たりの新型コロナウイルス死者数
P19 インフルエンザとのウイルス干渉調査に基づく新型コロナウイルスのリスクスコア
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