宿命 安倍晋三、安倍晋太郎、岸信介を語る
安倍洋子著
A級戦犯容疑から総理大臣に上りつめた父親は、「安保」に殉じた。
新聞記者から政界に転じた夫は、総理を目前に病に斃れた。
父親の遺志を継いだ息子は、二度、総理の座に就いた。
三代にわたる政治家について、娘、妻、母の立場から語る――。
大げさに聞こえるかもしれませんが、当時の父は本当に命がけで安保に取り組んでおりました。
国民からあれほど反対されても、「国家のためにやっていることなのだから、後世の人々には絶
対に理解してもらえる」としばしば申しておりました。P40
一方で、五十五年の歳月を経て、父と同じように国家のために命を懸けようとする晋三の姿を
見ていると、宿命のようなものを感じずにはおられませんでした。P41
わたくしは、みずからの信念を貫き、その出処進退を明らかにした父の生き方、だれにも恥じ
るところない生涯を全うした父を、誇りに思っております。世間でよく言われる「昭和の妖怪」
は、強靭な精神を発揮する一面、人なつこく純真で、喜怒哀楽の情感豊かな、人間臭い父親で
あったのでございます。P123
政治の道の跡継ぎとしての晋三は、主人が、安倍寛と岸信介の信念に生きる芯の強さというも
のを見てきたように、安部晋太郎のことはもちろんずっと見てきていますし、安保のときの
岸信介のようすも子どもながらに見ております。安倍寛の血といい、岸信介の血といい、なに
かのときには命がけで事にあたるというきびしさは、ものの本で読んだというのとはまた違っ
て、身近な空気として体得しているということはあると思います。その覚悟ができていて政治
の世界に飛び込むのですから、わたくしに異存があるはずもございません。P182
安倍洋子 1928年(昭和3年)6月11日 – 2024年(令和6年)2月4日
岸信介の長女、安倍晋太郎の妻、安倍寛信・安倍晋三・岸信夫の母。三代にわたる政治家
一家である岸・安倍家の「ゴッドマザー」的存在で、長らく清和政策研究会所属議員夫人た
ちのリーダーを務め、政界に信奉者が多いことから「政界のゴッドマザー」と称されていた。
Wikipedia
1992年の著書「わたしの安倍晋太郎 岸信介の娘として」に、2016年の月刊文藝春秋のインタ
ビュー「晋三は宿命の子です」を加えた内容でした。安倍晋三の宿命をいつも感じていますが、
父・義理の父・夫・息子二人の大政治家を身近に接してきた安倍洋子さんの宿命も果てしなく
大きいですね。
生まれながらの才能と、岸家と安倍家の中で過ごした環境により代わりがいない人物を育てま
す。その人物がまた次の命を育て、より大きな宿命を負います。マスコミはよくスーパーの野
菜の値段も知らないお坊ちゃまなどと二世三世の政治家を攻撃しますが、現在の首相の振る舞
いを見て何が大事かが分かるでしょう。安倍総理が外国の要人と接しても物怖じしないのはや
はり環境も大きいです。子供の頃からそういった人たちと話しているのですから。安倍昭恵さ
ん然りです。
2025年7月8日(火曜日) 本日の営業時間は10時-19時です。
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