宝石の豆知識 4、エメラルド
エメラルドは、ベリル(緑柱石)の一種で、緑色の宝石です。
和名を翠玉(すいぎょく)、緑玉(りょくぎょく)といいます。
5月の誕生石で、石言葉は幸運、新たな始まりです。
エメラルドといえば、エジプトのクレオパトラが愛した宝石として有名です。
自身のエメラルド鉱山を持っていたそうです。
コロンビア、ブラジル、ジンバブエ、ザンビア、パキスタンなどで産出されます。
コロンビアが最大の産出国です。
成分は、アクアマリン、モルガナイトと同じです。
エメラルドのわりと大きなものは、そう珍しくありませんが、
内部の傷が少なく、色のいいものは高価です。
モース硬度は8と硬いのですが、衝撃には弱く、長年使っていますと、
エッジが丸くなってきます。
また、薬品にも弱いので取扱いには、十分な注意が必要です。
一般的にエメラルドには、透明度をあげるためオイルや樹脂などが含浸されています。
無色のオイルや樹脂の場合は、エンハンスメント(改良)。
着色のオイルや樹脂の場合は、トリートメント(改変)。
と、数年前までは上記のようにエンハンスメントとトリートメントと
天然の無処理石に分けられていましたが、現在では、
天然の無処理石とそうでないものとに分けられます。
【大粒エメラルド】