日本振興銀行は、昨日13日から1部店舗を除いて営業を再開し、
定期預金の払い戻しの受付を始めました。
ーすぐに引き出すのは損ー
日本振興銀行の定期預金は満期前に中途解約すると、
利率が大幅に引き下げられます。
8ヶ月後をめどに一時的な継承銀行に事業を移管するまでは、
他行よりも高い現行の金利が維持されることになっていますので、
解約をしない預金者が続出しているそうです。
先日も書きましたがこの銀行の特徴は、
中小企業向けの融資、一般顧客の定期預金専門、決済業務のない銀行等。
つまり普通口座のような面倒なことはせず、
高めの金利で定期預金として預かり、
高めの金利で中小企業に融資するというものです。
この高めの金利も、今後8ヶ月は継続します。
破綻した銀行がおかしい、つじつまが合わないと思われるでしょうが、
預金残高が減れば再建のためのスポンサー企業がなかなか見つけにくく
なるためです。
でもやはりおかしいですね。
昔は定期預金をするというと銀行員や郵便局員の方が
喜んで来てくれていました。
時がたちますと定期預金よりも投資信託や外貨預金等の金融商品をすすめる
ようになり、ここ数年ではまた会計検査の厳格化に伴う自己資本比率の健全化で
定期預金をとるように銀行員も言われているそうです。
テレビを見ていますと、この銀行の前で中年女性がインタビューで
「だまされた、腹立たしい」と言っていました。
ゼロ金利が続いていますので、少しでも高い金利を望むのは当たり前ですが、
他の銀行よりも高い金利ということは、他の銀行よりも信用が薄いという
ことです。歴史が浅いので当然なのですが。
そして自分の資産を守りたいのであれば、いくつかの銀行に1,000万円で
分けて預金すべきであります。ペイオフという制度があるのですから。
増やすのにはリスクが伴います。
リスクの1番少ない定期預金で資産の目減りはあまりないことですが。