アメリカのオバマ大統領は、ウィスコンシン州ミルウォーキーで演説し、
雇用創出と景気刺激を目的に、今後6年間で鉄道や道路、空港などのインフラ整備に
計500億ドル(4兆2000億円)を投資する方針を発表しました。
オバマ政権が検討している追加の景気対策の第1弾です。
大統領は8日には、オハイオ州のクリーブランドで演説し、企業の研究開発費への
税控除の恒久化や中間所得層への減税措置の延長など今後10年間で
総額1000億ドル規模の減税を行う案も発表する見通しです。
このアメリカの鉄道をめぐり、日本や中国、韓国、フランス、ドイツなどが
受注合戦をしています。企業の連合体に国をあげての競争です。
しかしアメリカのような国に鉄道がないのを不思議に思いませんか。
昔のアメリカを描いた映画では、鉄道はよくでますよね。
昔はあったんです。車が普及する前には、全米を路線がめぐっていました。
それが車が普及し高速道路が整備され急激に衰退、廃止されました。
あまりに急激だったため、車・石油・高速道路建設会社の陰謀説もあります。
アメリカ路面電車スキャンダルと呼ばれ、ゼネラルモーターズ、ファイアストン、
シェブロン、フィリップス石油などによって設立された
ナショナル・シティ・ラインズ社(NCL)によって路面電車網が買収され、
廃止されてバスに置き換えられたという陰謀論です。
電車がなくなれば自然に車が買われ、ガソリンを使うからです。
現在では飛行機が特別な乗り物ではなく、普通に乗られますので、
長距離の移動に電車の需要がどれだけあるか疑問です。