ニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル=81円半ばで取引を終えました。
一時、1ドル=80円88銭まで上昇し、連日の1995年4月20日以来の高値でした。
バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が、朝の講演でアメリカの追加金融緩和
政策を示唆したことが要因でした。ただ、日本の政府・日銀による為替介入への
警戒感が強まり、81円半ばまで戻しました。
円は主要通貨に対して、円高が進んでいます。
また、オーストラリアドルは対米ドルで一時、1豪ドル=1.0004米ドルまで上昇し、
1983年の豪州の変動相場制移行後で初めて米ドルに対して
等価水準(パリティー)になりました。
オーストラリアも鉄鉱石や石炭、ボーキサイト等の鉱物原料、肉やウールなどの
農産物の輸出が多いのでたいへんのようです。
三菱自動車は15日、開発中の小型自動車を2012年からタイで生産し、
日本に逆輸入し販売することを明らかにしました。
円高や小型車の価格競争に加え、税制上もタイで生産する方が有利なためです。
法人税のほかエコカー生産の税の免除があるそうです。