朝一番、2人の男性が来店。
「税務署です。」
普段から警察をはじめいろいろな”お役所”から
モノを鑑定してほしいと依頼されますので、
なにか差し押さえた物でも見てほしいのかと思いました。
「税務調査です。」
ふーん何のことやらと思ったら、あっそういうことかと。
我々質屋は、警察の許可のもと営業しています。
そして台帳の確認等が常日頃からありますので、
ごまかす余地が少ないのです。
という前提と性格上毎日きちっと帳簿もつけていますので
ドキッとすることはありませんでした。
現金商売の会社には、突然来て調査。
現金商売以外のお店には、事前の予告があるそうです。
税理士先生にも来てもらい、調査開始。
営業中ですので、私は所々抜けだしながら。
その日は、資料を持ち帰り後日となりました。
2~3週間後、調査結果で再度来られました。
少し修正を指摘され無事終了。
今回の税務調査を経験して、たいへん勉強になりました。
経営者にとって、自分の会社のお金の流れを知っておくのは
当然ですが、それを記帳し税務申告することは義務となります。
それを税理士に手伝ってもらい、税務署がチェックするという
当たり前のことを再認識できました。
また、調査に来た税務署の職員の方からもいい話を聞けました。
いい話しは、ためになる話しです。
しっかり話ができる人は、意外と少ないものです。
調査をするとその経営者の性格も分かるそうです。
なんとなく分かる気がします。
私も査定するモノを見れば、意外と分かります。
ちょうどテレビで米倉凉子さんの-ナサケの女-という国税局の
ドラマをやっている時期でした。
私がサラリーマン時代、その会社の社長が
「国税が来たらなにか持って帰らないと帰ってくれない」と
ぼやいていたのを憶えています。
また、他の経営者からは「なにか悪いことでもしたかのように
追及される。」など、重箱の隅をつつくようなことをイメージ
していましたが、実際自分自身が経験すると、聞いていたの
とは印象が違いました。
まっ何事も自分が経験することですね。
今回の税務調査もいい経験になりました。
それと調査に来られてもなにも悪いことをしていなければ、
なんとも思わないことは、確かですね。