スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ(S&P)が
日本の長期国債の格付けを一段階引き下げました。
日本の外貨建て及び自国通貨建ての長期ソブリン格付けを、
AAからAA+に引き下げた理由に、
民主党率いる連立与党が参議院選挙で過半数議席を確保できなかったこと、
民主党政権は債務問題に対する一貫した戦略が欠けていることをあげました。
これにより外国為替市場では円安に動いています。
現在の為替相場は、
1ドル¥82.7
1ユーロ¥113.3となっています。
もっと円安にと思っていましたら、昨日発表された
米新規失業保険申請件数は市場予想よりも増加し、また昨年12月の
耐久財受注額が予想に反して減少したことなどから、下値は限られる動きと
なっているようです。
アメリカの景気の回復ペースが遅いとマーケットは反応しました。
S&Pによる格付け一覧
AAA
米国、英国、ドイツ、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、
デンマーク、オランダ、ノルウェー、フィンランドなど
AA+
ベルギー
AA
スペイン、カタール、チリ、スロベニアなど
AA-
日本、イスラエル、中国、クウェート、サウジアラビア、台湾など
+は安定的、-はネガティブの意。
日本より上のスペインは、ユーロ圏の財政不安の1つ。
同格のイスラエル、中国、クウェート、サウジアラビア、台湾は、
いろいろな問題を抱えている国です。
んーーー。