エジプトでは、ムバラク大統領の退陣を求めるデモが
大規模化しています。この反政府運動が中東周辺諸国に
広がるとの懸念が浮上しています。
これをうけ金相場はニューヨーク商品取引所(COMEX)で、
前日比21.9ドル高の1トロイオンス1341.7ドルで終えました。
チュニジアに端を発した反政府運動、民主化運動により、
中東の政情が不安定になるとの警戒感が強まったため、
金が買われました。
そのチュニジアでは暫定政権が、ベンアリ前大統領の逮捕状を
取り、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて、各国に身柄の拘束を
要請しました。
チュニジアの今回の政変を国花からジャスミン革命と呼ばれます。
エジプトでは、全土に広がった反体制デモで、デモ隊と警官隊の
衝突により24人が死亡、1000人以上が負傷したそうです。
そして中東のイエメンでも大規模なデモが起こったようです。
このような反政府運動、民主化運動を恐れているのが、中東の王族
及び中国共産党です。中国では国内のメディアに報道しないよう
通達をだしたようです。天安門の二の舞は絶対に避けたいのです。
世界の歴史をみると、民主主義は血を流し勝ち取られてきました。
そして日本の民主主義はアメリカから与えられたもので勝ち取って
ないからありがたみが分かってないなどと言う人もいます。
この意見が正しいかどうかは分かりませんが、日本でも古くは一揆や
50年前の安保闘争のようにお上への反抗がありました。
そして反体制運動の影には、必ず敵対する勢力の力が働いています。
日本の一揆の場合は、敵対する武将。
安保闘争は、共産主義。
混乱の後には、平和があることを願っています。