エジプトの混乱が続いています。
本日の金相場は、
ニューヨーク商品取引所(COMEX)で前週末比7.2ドル安の
1トロイオンス1334.5ドルで終えました。
数日続伸していましたので、利益確定の売りもあったようです。
また発表された昨年12月の米個人消費支出が予想を上回り、
米景気の先行きに楽観的な見方が広がったことにより下げました。
エジプトで風向きが変わってきています。
当初現政権支持だったアメリカですが、オバマ大統領はイギリス、
イスラエル、トルコ、サウジアラビアとの電話での首脳会談で、
「暴力に反対して自制を呼び掛け、平和的集会や言論の自由
などを含む普遍的権利、エジプト国民の望みに応える政府への
秩序ある移行への支持を繰り返し表明した」と発表されました。
またエジプト軍幹部は31日夜、国営テレビで「国民に銃は向けない」、
デモ隊への武力行使はしないことを表明しました。
今後は、アメリカの動向と軍部の掌握が鍵になってきます。
エジプトは「アラブの盟主」、「中東の要」と言われます。
アラブ諸国とアメリカ・西側諸国との仲介ができる国という
意味で大きな存在となっています。
これは第四次中東戦争後、イスラエルと平和条約を結んだことから
始まりました。これによりアメリカやイギリスとのパイプも強化され
アラブの盟主として大きな存在感を発揮していました。
ちなみにエジプトは漢字で、「埃及」。
砂埃が家の中のクローゼットの中まで入ってきます。
そしてピラミッドは感動ものです。