宝石の豆知識 １５、ホープダイヤモンド 世界で最も有名なダイヤモンド。
昨日のハリー・ウィンストンが、スミソニアン博物館に寄贈し、現在スミソニアン
博物館のひとつである国立自然史博物館に所蔵されています。
スミソニアン博物館といえば、日本に原爆を落とした爆撃機「エノラ・ゲイ」や
月の石などが展示されていることで有名です。
ホープダイヤモンド概要
重量carat 45.52ct
色color ファンシー・ダーク・グレーイッシュ・ブルー
透明度clarity Vs1
青色の色因は、不純物として含まれるホウ素であることが解析の結果判明。
所有者をことごとく不幸にさせる呪いの宝石として有名です。
現在は、その回りに１６個、鎖に４５個のダイヤモンドをセッティングされた
プラチナ製のネックレスのペンダントトップの中央に飾られています。
【 スミソニアン博物館所蔵 ホープダイヤモンド 】
９世紀頃、インド南部のデカン高原にあるコーラルという町を流れる川で、農夫
によって発見されたとされます。
１６６０年
史実に登場するのが、フランス人ジャン・バティスト・タヴェルニエがホープダイヤ
を購入。112と3/16カラットあったそうです。
１６６８年
フランス王ルイ１４世が購入。ハート型に再研磨カッティングされ67と1/8カラット
になる。フレンチブルーと呼ばれる。
この時の残りのダイヤモンドがどこかに存在するのではと、噂されるそうです。
ルイ１６世や妻マリー・アントワネットも所有。フランス革命のさなか王家の宝玉庫
より１７９２年に窃盗にあい、２０年間所在が不明になる。
１８１２年
英のダイヤモンド商ダニエル・エリアーソンが所有していたことが記録される。
現在の形に再研磨されており、窃盗から２０年という時効が関係するのではない
かと言われている。
１８２４年
銀行家ヘンリー・フィリップ・ホープの宝石コレクションとして記録される。
その後、相続から親族間の争いを経て、数々の富裕な名士が所有するも、事故
や病気、破産等により所有者が変わる。
１９４９年
アメリカ社交界のエヴァリン・ウォルシュ・マクリーン死後、その相続人が残された
債務の弁済のために、宝石商ハリー・ウィンストンに売却。
１９５８年１１月７日
ハリー・ウィンストンは、スミソニアン協会にホープダイヤを寄贈。
人類史に表れてから、千年の時を経てようやく落ち着きました。
ホープ・ダイヤモンドと名付けられたのが、１８８７年。
発見したとされる農夫は殺害され、マリー・アントワネットは断頭台に、所有者
を自殺に事故、病気と様々な不幸を呼び込み、呪いの宝石とされます。
呪いの宝石伝説では、元々インドのヒンドゥー教寺院に置かれた女神シータの
彫像の目にはめられていた２つのうちの１つが盗まれ、それに気づいた僧侶が
その後のあらゆる持ち主に呪いをかけたとされます。
現実的な話としては、このような逸話という付加価値をつけ、宝石の価値をつり
上げたということ、また近世においてはメディアにおもしろおかしく伝えられたこ
とによる影響が指摘されています。
それと２つとない富を持つことは、周りの嫉妬や欲望に火をつけ、事件に巻き込
まれたり、なにかの罠をかけられ破産したなど、人間の悪の部分も大きく影響
していると思われます。
ちなみに世界で一番有名なダイヤモンドですので、数多くの小説、映画、音楽
などにもでてきます。
最も多くの人に分かるのが、１９９７年の映画「タイタニック」です。
そうです、ヒロインが船が沈むさなかコートの中にあることを確認し、映画の
ラストシーンの現在の描写の中で再び海に落とす、あの宝石です。
碧洋のハートと呼ばれブルーのハート型のペンダント。
「あ～」と言いませんでした？
あれもホープダイヤモンドがモデルと思われます。
２０１２．２．２０ 貴金属買取相場
１８金・Ｋ１８ ３，３５０円/1g プラチナ８５０ ３，６００円/1g
インゴット100ｇ以上 ４，５２０円/1g プラチナ９００ ３，７８０円/1g
２４金・純金製品 ４，３５０円/1g プラチナ1000 ４，１４０円/1g
１４金・Ｋ１４ ２，２６０円/1g K18/Pt850半々 ３，４４０円/1g
上記相場価格×重さ＝お買取価格
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私が映画館で見た最後の映画が、タイタニックです。
セリーヌディオンさんの My Heart Will Go On が、印象的でした。