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株式会社 いらっしゃい店
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三島由紀夫

若きサムライのために
三島由紀夫

本を読んでいると三島由紀夫という名前がでてきました。そういえば、名前
だけで何も知らないなぁと思い、読んでみました。

この本は、対話集と雑誌に掲載されたものと対談集からなります。
まず、文章がきれいなのを感じました。ふだん本を読んでいても、あまり感じ
ないきれいさ、そして物事の本質を突くストレートな表現、文章がありました。

40年前に書かれた文章、思想が今読んでも古さを感じません。経済成長が
始まり、全共闘など世論が大きく左に傾いていた時代背景があります。
また、三島氏が憂いたことがなにも解決されず、現在も日本の問題として残
り大きくなっていることに、政治への憤りがあります。

読み終わった後に、もう一度読み返そうと思う本でした。

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【若きサムライのために 三島由紀夫】

本名 平岡 公威(ひらおか きみたけ) 1925年1月14日生。
学習院高等科を首席で卒業。東京大学法学部卒業。大蔵省に勤務も翌年退官。

小説家、劇作家、思想家。戦後の日本文学を代表する作家の一人。代表作は小
説に「仮面の告白」、「潮騒」、「金閣寺」、「鏡子の家」、「豊饒の海」四部作。
戯曲に「サド侯爵夫人」、「近代能楽集」。

1970年11月25日、自衛隊市ヶ谷駐屯地にて「楯の会」とともに三島事件。
森田必勝と割腹自決。享年45歳。

懇意にしている方が当時大学生で、銀座で擦れ違ったそうです。
きれいな女性を両手に、シュッとしてかっこよかったそうです。

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【三島由紀夫の死と私 西尾幹二 著】

この本は私が若い頃に比較的身近に体験した三島由紀夫の死という「事件」を
四十年近く経って今、体験記としてあらためて検証し、再確認しようとする試み
です。三島文学の研究書ではありません。
という一文から始まります。本よりすこし抜粋します。

日本の歴史にふさわしい位置への天皇の復権に、そして日本の国家的再生の
ための国軍の復活に、全身全霊を捧げていました。これらの思想が彼の実生活
に果てしない犠牲を強いていました。

思想が実生活を動かすのであって、実生活が思想を決定づけるのではないのです。

歴史の中には、「狂人の愚行」としか思えない完璧なまでの正気の行動があるのです。

私が語った本書の内容は自刃の現場を前にしてことごとく無関係なことのような気が
いたしてきます。

三島氏はもともと自己説明の多い人で、自分の人生を意識的に操作しているような
ところがあるため、われわれは今どうしても過去の作品を十一月二十五日の事件から
逆読みし、死について説明していた三島氏の詐術にひっかかってしまう危険がある。

当時主流の私小説(作者が直接に経験したことを素材にして書かれた小説)ではなく、
実生活で死んで、作品という嘘の中で生きなければならない言う意味の二元論が三島
であるという評です。

三島氏に劣らず文章がきれいなのが、著者の西尾幹二氏です。先日、誰かの
ツイッターにこういうつぶやきがありました。
西尾幹二の文章の上手すぎるところというのは、文章に微量のアルコールが
滲みていてだんだんと人を酔わせ思考を奪ってしまうものがあった。
この人もきれいな表現を使いますね。

1970年11月25日、自衛隊市ヶ谷駐屯地でのいわゆる三島事件の「檄」の全文も
今回初めて読みました。皆様も「檄」の全文だけでも是非読んでみて下さい。
1人の人間が無駄と分かりながら、命を懸けた憂国の主張があります。

「天皇」「憲法」「自衛隊」を日本の伝統・文化と主権国家の観点から元に戻さなければ
ならないといのが、三島由紀夫の政治的思想の中枢です。しかし、これらを唱えるとす
ぐに右翼というレッテルを張り、タブー化し議論さえもできないのが、現在の日本です。
三島由紀夫が右翼でしょうか?私には、敗戦により他国に壊されたものを戻そうという
ごく当たり前の主張にしか思えません。

最後に、最近ネットによく引用される当時サンケイ新聞夕刊の戦後25周年企画に、
「果たし得ていない約束」の題名で三島氏が寄稿した一文。

「日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、
富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう」

2012.4.20 貴金属買取相場

18金・K18     3,280円/1g    プラチナ850 3,570円/1g
インゴット100g以上 4,410円/1g    プラチナ900 3,720円/1g
24金・純金製品   4,230円/1g    プラチナ1000 4,080円/1g
14金・K14     2,200円/1g    K18/Pt850半々 3,370円/1g

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日時:2012年4月20日 14:22