ギリシャの再選挙が明後日に迫ってきました。マーケットの動きはどうでしょう。
本日の金相場は、前日比0.2ドル高の1トロイオンス1619.6ドル。
プラチナ相場は、前日比20.8ドル高の1トロイオンス1487.6ドル。
NY外国為替市場の終値は、1ドル¥79.2、1ユーロ¥100.2。
東京外国為替市場では現在、1ドル¥78.8、1ユーロ¥99.6。
NYダウの終値は、前日比155.5ドル高の12,651.9ドル。
日経平均株価は、¥8,569。
原油相場はWTIで、前日比1.29ドル高の1バレル83.91ドル。
ギリシャの再選挙を明後日に控え、活発な取引にはならず様子見のようです。
現実的な緊縮派が勝つか、耳触りのいい左派が勝つか事前予想も拮抗しています。
新民主主義党(ND)
EUとIMFとの約束を破ることは、旧通貨ドラクマに戻ることを意味すると主張。
「ユーロに残るのか、離脱するのか。選挙で子供たちの未来が決まる」。
急進左派連合(SYRIZA)
緊縮財政路線の白紙撤回のうえでユーロ残留、銀行の国有化、民営化停止を主張。
「1ヶ国でもユーロから離脱すれば、ユーロ圏は崩壊する。われわれに次回融資を実
行しなければ、ユーロ圏は即座に崩壊する」。
【ケース1、緊縮派の勝利】
この場合は、大きな混乱も起きず為替も一時的かもしれませんがユーロ高、加えて
市場の安定も予想され株高、原油高、プラチナ高になると思います。
金相場は、安全資産としての魅力が薄れ緩やかに下降するか、または他の先物商
品につられ緩やかに上昇するかもしれません。
【ケース2、左派の勝利】
今のところ左派の主張は、緊縮を緩めることをユーロと協議。あくまでもユーロに残
る前提です。しかし、マーケットは最悪を予想し急落すると思います。
まず、為替市場でユーロが急落し、世界的な株安になり、原油安、プラチナ安。
金相場の短期の予想は難しいです。国債・ドル円と同様に、金は安全資産として買
われるかもしません。安全資産としてみれば買われ、リスク資産としてみれば売ら
れます。また、株や他の商品の損失補填や現金確保のために売られることも考えら
れます。
中長期的には、世界経済の減速を止めるため、QE3・米追加金融緩和政策が現実
味をおび、欧州の金融緩和に日本や中国が続き、余剰資金が金市場に流入するた
め、金は再び高騰することが十分に考えられます。
また次の段階、ユーロとの協議に入り決裂すればユーロ離脱。この場合さらなる経済
の後退、数年単位の時間が必要となります。逆にユーロが折れれば、緊縮を緩め留
まり少し落ち着くでしょう。しかし、ドイツ国民からの反発は激しくなります。ドイツの支
援がなければ、どのような策も絵に描いた餅です。ギリシャ国民の良心に祈ります。
ただし短期に中長期、相場がどう動くかは分かりません。短期は特に”思惑”が入り、
分かりません。私の予想はケース1ですが、株にFX、先物取引、自己責任で慎重に。
ギリシャ国民は最悪の事態として預金封鎖を懸念し、銀行から預金をだし現金を手元
に、またドルに替えアメリカの銀行に口座を開設したり、自己防衛を急いでいます。いっ
そギリシャに見切りをつけ、ドイツやフランス、アメリカに移住という人もいるようです。
格付け会社ムーディーズは、スペインの国債を3ランク下げ、危険水域とされる長期金
利は、7%を超えてしまいました。イタリアも悪化が予想され、底なし沼です。
2012.6.15 貴金属買取相場
18金・K18 3,180円/1g プラチナ850 3,320円/1g
インゴット100g以上 4,250円/1g プラチナ900 3,460円/1g
24金・純金製品 4,110円/1g プラチナ1000 3,790円/1g
14金・K14 2,330円/1g K18/Pt850半々 3,180円/1g
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