特定秘密保護法の反対者が、よく「西山事件」を引き合いに出していました。
山崎豊子さんの小説「運命の人」が、２０１２年にテレビドラマ化（主演・本木雅弘さん）された
こともあり、なんとなく覚えている方も多いのではないでしょうか。
西山事件、１９７１年の日米沖縄返還協定の内容を、外務省女性職員から男女の仲を通じ
得た機密情報を国会議員に漏洩した毎日新聞の西山記者とその職員が国家公務員法違反
で有罪になった事件。
佐藤内閣とリチャード・ニクソン政権との沖縄返還協定に際し、公式発表では米国が支払う
ことになっていた地権者に対する土地原状回復費400万ドルを、実際にはその後日本政府
がアメリカに支払うという密約。
地権者 ←公式には— アメリカ ←密約— 日本
１９７２年、日本社会党は外務省極秘電文のコピーを武器に国会で追及。政府は、外務省
極秘電文が本物であることを認めましたが、密約は否定しました。
東京地検特捜部は、西山が情報を得るためだけに既婚の女性外務省事務官に近づき酒を
飲ませ泥酔させた上で半ば強制的に性交渉を結んだとして、情報源の事務官を国家公務
員法・機密漏洩の罪の疑いで、西山記者を国家公務員法・教唆の疑いで逮捕しました。
毎日新聞は当初、西山を擁護し戦う意思を示していましたが、情報を社会党に渡しスクープ
にしなかったことや世論の反発から切り捨てました。
当時は、大騒ぎとなったようです。私は、１９７３年生まれのため空気感は分かりませんが、
女性事務官と西山に批判的な世論となったようです。
裁判では、一審判決で西山は無罪、女性事務官は有罪。
二審判決では、西山、女性事務官ともに有罪。
最高裁は、西山、女性事務官ともに有罪。判決文では、「当初から秘密文書を入手するた
めの手段として利用する意図で女性の公務員と肉体関係を持ち、同女が右関係のため被
告人の依頼を拒み難い心理状態に陥つたことに乗じて秘密文書を持ち出させたなど取材
対象者の人格を著しく蹂躪した本件取材行為は、正当な取材活動の範囲を逸脱するもの
である」 「報道機関といえども、取材に関し他人の権利・自由を不当に侵害することのでき
る特権を有するものでない」としました。
２００９年の民主党・鳩山内閣の岡田克也外務大臣により公開された機密文書により密約
があったことが判明しました。４０年前のことにえらいこだわるなぁと思いましたが、親中派
の意図はこういうところにあったのです。
【古いロレックス】
ニューズウィーク ２０１３．１２．３
特定秘密保護法は「治安維持法」ではなく「スパイ防止法」である
朝日新聞を先頭に、メディアは「特定秘密保護法反対」の大合唱だが、そのほとんどは
誤解である。 「報道の自由が侵害される」というのも誤解である。報道機関は第22条で
除外されており、規制対象ではない。 特定秘密は、防衛・外交・特定有害活動・テロリ
ズムの4分野に限定されている。
これでは作戦を事前に日本に教えると漏れてしまうので、アメリカが軍事機密を教えて
くれないのだ。尖閣諸島をめぐって中国が挑発を繰り返している今、これではいざという
とき日米共同作戦が取れない。
日本のメディアからは聞こえてこない「誤解」。もちろんこの「誤解」を作ったのが、メディア
と左翼です。そして、西山事件に関してはこう書いています。
この事件は「特定秘密保護法の危険性」の例としてよく出てくるが、逆である。西山記者
は現行法で逮捕されたのだから、今でもメディアの機密漏洩は処罰できる。違うのは罰
則が国家公務員法や自衛隊法から特定秘密保護法に変わって、最高刑が重くなること
ぐらいだ。
２０１３．１２．７ 貴金属買取相場
１８金・Ｋ１８ ３，１４０円/1g プラチナ８５０ ３，８８０円/1g
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２４金・純金製品 ４，０４０円/1g プラチナ1000 ４，４２０円/1g
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