天皇陛下、皇后陛下はインド訪問から帰国されました。
今上天皇のインド訪問は、皇太子時代５３年ぶり（１９６０年）、天皇のインド訪問は初めて
となります。５３年前の１２月１日に植樹された菩提樹が、高さ１７メートルまでに成長して
いるそうです。
インド政府主催の歓迎式典にご出席されたり、ムカジー大統領やシン首相と会談しました。
また、インド独立の父として知られる、マハトマ・ガンジーの葬儀が行われた「ラージ・ガート」
を訪問され献花されました。
【インド共和国 国旗】
インド共和国
インドは、連邦共和国制でイギリス連邦加盟国です。首都はニューデリー、最大都市は
ムンバイです。人口は１２．１億人で世界２位、通貨はルピーです。宗教は８割前後の人
がヒンドゥー教といわれます。イギリスから独立の際、インドとパキスタンに分裂。
近代では、イギリスの植民地でした。独立は、１９４７年８月１５日。長らくイギリスの統治
下にあったことから南部ではキリスト教の人も多いようです。英語を話す人も多く、また、
数学に強いとされることによりＩＴで活躍する人が多いことでも知られます。
ＩＴでの活躍は、数学と英語というキーワードがよく言われますが、もう一つ大きな要素が
宗教です。ヒンドゥー教では、階層が分けられます。極端な例だと、現地で掃除婦を雇う
にも、机を拭く人と床を拭く人を分けなければならないそうです。
それがＩＴだと、新しい産業のため宗教的な縛りがなく、低階層の人でもがんばれば裕福
になれるという理由があります。インド人の７割が貧困層と言われ、ヒンドゥー教とともに
あらゆる問題の根源となっています。
インドの独立もまた、他のアジア諸国と同様に日本によるところが大きいです。
まず、日露戦争による日本の勝利で、白人に勝つことができるという希望が芽生え、
大東亜共栄圏による日本の援助で現実味を帯びます。
インド国民軍を作り、日本軍とともにインパール作戦を戦った、チャンドラ・ボースが有名
です。また、戦後極東国際軍事裁判でインド代表判事パール判事もよく語られます。
イギリスやアメリカが無罪なら、当然日本も無罪であると主張しました。
こういった歴史からインドの知識層は、親日です。昭和天皇崩御の時は、３日間喪に服す
ということをしてくれました。また、昨今の中国との問題はインドも同様に感じており、国境
を接している分、日本よりも危機感があるかもしれません。日印の経済、軍事の結びつき
は、今後さらに重要度を増します。
質屋の面から言うと、インドは大の金・ダイヤモンド好き国です。日本のデザインが好まれ、
中古の貴金属が多くインドへ輸出されます。リーマンショック後、一時輸出が落ち、最近は
為替操作でルピー安のためインド国内で高くなり過ぎたため伸びてはいませんが、それで
も筆頭に数えられます。
小さなダイヤ、メレーダイヤはほとんどがインドで研磨されます。パキスタンと領有権を争う
カシミールは、宝石の産地として世界的に有名です。
【メレーダイヤモンド】
インドとの関係を考えると、歴史は繋がっていることが実感させられます。
インドと言えば、上記のように貴金属、そしてカレー。日本の貴金属のメッカは御徒町。
御徒町にはカレー店が多い。戦前、独立派のインドの知識人が身を寄せたのが御徒町。
【カレーの中村屋とラス・ビハリ・ボース】
ラス・ビハリ・ボースは、カレーを日本に伝えた人として知られます。インド国内で独立運動
をしていたことから過激派として指名手配されたため、日本に逃れてきました（１９１４年）。
当時、日英同盟によりイギリス政府の要求で国外退去を命じられますが、日本のアジア
独立主義者たちが反発。新宿中村屋の相馬愛蔵にかくまわれます。頭山満らの働きかけ
で国外退去命令を撤回。１９１８年には、相馬愛蔵の娘、俊子と結婚。１９２３年には日本
に帰化。１９４５年死去。長男の防須正秀は、沖縄戦で大日本帝国陸軍中尉として戦死。
ラス・ビハリ・ボースに伝授された純印度式カリーは、「恋と革命の味」。
ちなみに御徒町の「御徒」とは、下級武士のことです。騎乗が許されない下級武士である
御徒が多くすんでいたエリアでした。長屋に住み、禄（給与）だけでは生計が成り立たず、
内職をしていました。その手先の訓練が、現在の宝石のメッカ・御徒町に繋がっています。
本日の金相場は、ＮＹ商品取引所で前日比15.3ドル安の１トロイオンス1231.9ドル。
プラチナ相場は、前日比12.5ドル安の１トロイオンス1,362.6ドル。
東京外国為替市場では現在、１ドル￥102.1、１ユーロ￥139.4。
日経平均株価は￥15,229、ＮＹダウは15,821.5ドル。
２０１３．１２．６ 貴金属買取相場
１８金・Ｋ１８ ３，１００円/1g プラチナ８５０ ３，８６０円/1g
インゴット100ｇ以上 ４，１１０円/1g プラチナ９００ ４，０１０円/1g
２４金・純金製品 ３，９８０円/1g プラチナ1000 ４，４００円/1g
１４金・Ｋ１４ ２，２５０円/1g K18/Pt850半々 ３，４１０円/1g
上記相場価格×重さ＝お買取価格
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