プラチナの最大の需要は、ジュエリーではなく車の触媒です。
まずプラチナ族(白金族)は6種類あり、プラチナ(白金)、パラジウム、ロジウム、
ルテニウム、イリジウム、オスミウムです。この6つの金属の総称がプラチナ六族。
産出はパラジウムだけが南アフリカとロシアがトップを競り、その他の5種はすべて
南アフリカが7-8割と高いシェアを占めます。
中でもプラチナとパラジウムが、ジュエリーでも工業的にもよく使われます。そし
て最大需要は車の触媒です。車の排出ガスに含まれる有害物質を、酸化や還元反応
に無害化する装置です。一般的な乗用車一台あたりの触媒に使われるプラチナやパ
ラジウムは、約2グラムから8グラム程度だそうです。
車の触媒に使われる基本構造は、ガソリン車とハイブリッド車がパラジウム、ディー
ゼル車がプラチナです。ただしどちらかの相場が急上昇や急落した時などに代替開発
が進みます。高過ぎて使いにくく、コストダウンのための代替需要です。
数年前にパラジウムが高騰した際には、ガソリン車の触媒にプラチナの代替需要が増
えました。プラチナが下落した要因がフォルクスワーゲンの排ガス不正問題(2015年)
です。さらに、これを機に欧州ではEV車に主軸を移したことも大きな要因です。
もう一つ大きな事件は、ウクライナ戦争(2022年2月)です。前述したようにパラジ
ウムの最大産出国であるロシアがウクライナに侵攻したために、制裁により西側諸国
は輸入をしにくくなりました。これもガソリン車のプラチナへの代替需要が増えた訳
です。
この二つの大事件によりプラチナとパラジウムの相場が大きく揺れました。
ちなみにEV車には触媒がありませんので、プラチナ族は電子制御基板にわずかに使わ
れるだけのようです。逆にトヨタ自動車のミライのような燃料電池車は、ガソリン車
の数倍から数十倍のプラチナが使用されます。
プラチナ六族の特性が活かされている製品に熱電対があります。これは温度を測る
センサーで、高価なため主に産業用として使われます。工業用産業用のプラチナも
お買取り致します。
上画は、金とパラジウムを含む歯科用の金属合金です。アイディエス社が製造販売し
ている「キャストマスター12L(CM12L)」という製品です。パラジウムもお買取り
しています。先日は、「Pd950」刻印(パラジウムの純度95%)の4度Cの指輪をお
買取りしました。
直近のマーケットのネガティブ要因は2つ。AI・半導体関連企業の巨額投資が見合っ
ているかと中東情勢の悪化です。アメリカとイスラエルが、中間選挙後にイラン再
攻撃に踏み切るというものです。
中東情勢の悪化により原油相場が上がり、ひいてはインフレ率の上昇から政策金利
の上昇というストーリーです(金利の付かない金は下がる)。
原油の産出は一旦停止ができませんので貯蔵するしかないのですが、イランの貯蔵
能力はまもなく限界を迎えます。停戦合意が成ったのがちょうど半年前。イランの
貯蔵能力とアメリカの戦争権限法。アメリカにもイランにも、そしてイスラエルに
も戦争を続けたい勢力が一定数います。
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比52.3ドル安の1トロイオンス3,993.8ドル。
プラチナ相場は、前日比13.9ドル安の1トロイオンス1,556.4ドル。
原油相場はWTIで103.44ドル、NYダウは52,215.1ドル、米国債10年物は4.997%。
NY外国為替市場の終値は、1ドル¥156.8、1ユーロ¥175.5。
昨日の日経平均株価の終値は¥62,693(-¥214)、長期金利は2.800%。
2026年10月24日(土曜日) 本日の営業時間は10時-18時です。
| 18金・K18 | 15,720円/1g | プラチナ850 | 6,800円/1g | |
| インゴット100g以上 | 20,510円/1g | プラチナ900 | 7,220円/1g | |
| 24金・純金 | 20,110円/1g | プラチナ1000 | 7,710円/1g | |
| 14金・K14 | 11,520円/1g | K18/Pt850半々 | 10,620円/1g |
上記相場価格×重さ=お買取価格 手数料や分析料、鑑定料は、もちろん無料です。


