マーケットでは、地政学的リスクが意識された相場となっています。
ロシアは、ウクライナ国境に2万人の兵を集結させています。ウクライナへの侵攻、軍事介入
が危惧されています。また、日米欧の制裁に対する報復措置として農産物の禁輸・輸入制限
に加えて、民間の航空会社がロシア上空を通過することを禁止する措置を検討と伝えられま
す。欧米も更なる追加制裁を検討しており、緊張が高まります。
イスラエルでは、パレスチナ側と72時間の停戦期間中にパレスチナ側からロケット弾が放た
れ、停戦延長は考えられなくなっています。反イスラエル的な報道だけで、この地域の問題を
知ることはできません。
イラクでは、正規軍が奪われた地域に対してオバマ大統領は空爆の承認をしました。何事も
決断が遅いために、問題が困難になります。
シリアでも内戦状態が続き、アルゼンチンでは一部でデフォルトとなりました。
【地政学的リスク(geopolitical risk)】
戦争やテロなどの混乱や財政破綻から生じるリスク。マーケットの不確実性。
地政学的リスクが高まると、投資家は株などのリスク資産から金や国債などの安全資産に
資産を移す傾向があります。
一般的に為替相場は地政学的リスクが高まると、円が買われる傾向ですが、どこの地域で
地政学的リスクが高まったかにもよります。日中の緊張が高まったり朝鮮有事の場合は、欧
米よりも日本の方が近く影響が大きいため円は売られると思われます。
安全資産の代表が、金・GOLDです。現物という裏づけされた資産。
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比4.3ドル高の1トロイオンス1312.5ドル。
プラチナ相場は、前日比16.3ドル高の1トロイオンス1,483.0ドル。
原油相場はWTIで、前日比0.42ドル高の1バレル97.34ドル。
東京外国為替市場では現在、1ドル¥101.7、1ユーロ¥135.9。
日経平均株価は¥14,778、NYダウは16,368.2ドル。
金・プラチナ(安全資産)は上昇、株価(リスク資産)は下落、円高(安全資産)・ドル
ユーロ安。マーケットは、地政学的リスクという曖昧な表現ではなく、「戦争」を意識
し始めています。大規模な戦闘にならなければよいと。
ロシアの農産物の禁輸・制限の対象国に日本が含まれているとの報でしたが、対
象国に日本は含まれていませんでした。対象国は、アメリカ、カナダ、EU、ノルウェー
、オーストラリア。秋にも訪日が予定されているプーチン大統領から安倍総理への
ラブメッセージ。ですが、安倍総理は難しい舵取りになります。
北方領土解決のため、息の合うプーチン大統領に接近と欧米諸国がとらえた時に
は圧力が高まり、プーチン大統領を突き放せば北方領土解決の悲願が遠のきます。
どちら着かずの立場で一石二鳥はありえないでしょう。
2014.8.8 貴金属買取相場
18金・K18 3,410円/1g プラチナ850 4,330円/1g
インゴット100g以上 4,530円/1g プラチナ900 4,490円/1g
24金・純金製品 4,380円/1g プラチナ1000 4,930円/1g
14金・K14 2,490円/1g K18/Pt850半々 3,790円/1g
上記相場価格×重さ=お買取価格
手数料や分析料、鑑定料は、もちろん無料です。
お客様の大切な商品を専門的評価で高額査定致します。