世界が憧れる 天皇のいる日本
黄文雄 著
日本は、「万邦無比」の誇りをもっている。それは「万世一系の天皇」をいただいているというこ
とである。そしてこれは世界唯一のものであり、世界の憧れでもあるのだ。
一方、日本が世界最古の国であるという根拠は、世界一古い、「万世一系」の皇室が存続して
いるからだ。
アメリカ大統領が、ホワイトタイ・ディナー(大統領が白い蝶ネクタイで賓客をもてなす晩餐会で、
最上級儀礼を示す)で接待するという話も有名である。大統領がそのようにもてなすのは、基
本的には英国女王、ローマ法王、天皇陛下だけである。
戦前と戦後の教育は対照的である。戦前の教育が教育勅語に象徴されるような日本の国体、
伝統文化を守る教育であったのに対し、戦後の教育は日本の伝統的な精神、価値、文化を否
定し国家意識までをも否定する「反日教育」だった。
そしてその明治天皇自身が1人の英邁な指導者であったということも、日本の近代化成功の
大きな原因である。明治の卓越した政治家、軍人たちがその下で結集し、団結し、それぞれが
思う存分能力を発揮できたのも、明治天皇の優れた指導力があったからである。
日本を含む200もの国々が古代、中世、近世を経て近代国家になったが、日本とそのほかの
国とのもっとも大きな違いは、「国」も「民」も「つくたれた」ものではなく、「生まれた」ものである
ということである。日本では国も民も神、神々から生まれたもので、「神代」と「人代」はつながっ
ている。神も花の芽のように自然から生まれ、国も民も神から生まれ、今日まで連綿と続いて
いる国であり、産業革命や市民革命後から創りだされた国民国家ではなく、維新から転生した
国家と国民である。
天皇の真の使命は祭祀だ。それは祭主としての神聖観からくる使命である。即位の後の大嘗
祭において、進退をつねに三種の神器とともにしていることからも明らかである。
日本文化のうちもっともユニークな点は何かと問われれば、「万世一系」の天皇と平和の社会
的しくみだと私は躊躇なく答える。これだけは人類史のどこにもない、あり得ない、「万邦無比」
のユニークな日本文化である。
天皇という存在は日本にしか存在しません。王・KINGや皇帝・EMPERORと全く異なる存在と
して、日本の歴史そのものであります。王や皇帝は贅の限りを尽くし、民を奴隷の如く扱いま
すが、日本では「一君万民」として天皇は臣民を「おほみたから」(大御宝)とすることが、皇祖
皇宗の遺訓であります。
明治天皇が、「病的なまでの倹約家」であったことが有名ですが、歴代の天皇の生活も質素
であったことが伝えられます。
【天皇125代 神武天皇から今上天皇まで125代の全記録!】
海外において天皇陛下は Emperor であるとの認識が一般的であり、現在世界で Emperor
が天皇陛下ただおひとりである。もともと Emperor はローマ帝国皇帝の称号である。しかし
ながら西欧において意の唱えられることがないのは、天皇および皇室の長い歴史と伝統に、
それだけ敬意が払われていることの証しでもある。(P32)
「Emperor」の概念について反する事のように思えるかもしれません。
日本人の天皇観と、日本人以外の国のEmperor観の違いです。
日本の「神」と、英語の「GOD」も狭義では違うのと同じです。それでも違う言語で意思疎通
する場合には、その言語にある単語を当てはめるのが翻訳です。故に違う国の人が、理解
しあうのは難しいものとなります。
日本にしかいない天皇。英語やフランス語にその単語があるはずがありません。
天皇、皇室を知るのに、いい本は何かと聞かれたら「古事記」と答えます。神代から人代への
天皇の物語であり、日本国の建国の歴史でもあります。上本は、明治天皇の玄孫竹田さんが
分かりやすく書いており、読みやすいです。日本書紀も勉強してみようと思います。
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