皇室へのソボクなギモン
竹田恒泰 × 辛酸なめ子
皇族という制度は室町時代、今からさかのぼること六百年以上前につくられた制度ですけれど
も、いざ天皇に後継ぎがいない時に、天皇の傍系から天皇を出す家として、近親の家系を保持
することになったのです。それが「宮家」です。大宅壮一は皇位継承を血のリレーに例えて、
「宮家は血のスペアなのだ」と言いましたが、これは分かりやすい説明ですね。ですから皇族の
一番のお役割は、いざという時に天皇になることなのです。そして二番目に、天皇を補佐するお
役割があるわけです。
実は決められた公務の義務はないのです。では皇族はなぜいらっしゃるかといえば、「ご存在あ
そばすこと」、これが最大のお役割なのですよ。
よく国民主権といわれますけれども、僕はちょっと違う見方をしています。つまり国民が賛成した
ら何でも変えてよいのかといったら、僕は変えてはいけないものもあると思うのです。我々は、
たまたま現在に生きる日本国民だけれども、百年後や二百年後の我々の祖先から、この日本を
預かっていると思えば、古代から続く長い伝統の流れの中で、何をしてもよいというわけでは決
してありません。もちろん基本は国民主権だけれども、それを履き違えてはいけないと思うので
す。日本人なら我が国の歴史をしっかりと知るべきでしょう。
【皇室へのソボクなギモン 竹田恒泰 × 辛酸なめ子】
辛酸なめ子さんの質問に、竹田恒泰さんが答える対談形式の本です。
天皇 + 皇族 = 皇室
内廷皇族 + 宮家 = 皇族
内廷皇族とは、皇后、太皇太后、皇太后、皇太子とその家族、未婚の皇子女のこと。
宮家は現在、秋篠宮家、常陸宮家、三笠宮家、高円宮家
現在、皇室のご構成は天皇陛下と男性皇族5方、皇后陛下と女性皇族13方の20方のみ。
万世一系の皇統を護るには少なすぎます。さらに皇室の未婚の 男子は、悠仁親王殿下のみ。
しかも悠仁親王殿下は皇太子になれません。
皇室の危機と言ってもよく、早く手を打たなければなりません。皇室の危機ということは、日本
にとっての危機であり、安倍政権の使命であります。皇太子殿下に側室を設けるか、GHQに
より臣籍降下となった皇族方に戻って頂くか、方策は限られています。
女性天皇では、皇統の維持はできません。
女系天皇では、万世一系とならず日本以外の国の王室と違いのない家となります。
女性宮家では、天皇陛下のお役割を減らすことはできません。
2千数百年続いたものを、たかだか今を生きるものが軽々に変えるということは、傲慢以外の
なにものでもありません。「変えないことの大切さ」を忘れてはいけないと思います。
皇居では昨日、新年を祝う一般参賀に(五回計)8万1030人が訪れました。
日の丸が振られ、なにか安心させられます。
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本日は、正月休みです。新年の営業は、明日1月4日10時より。