大分のパークプレイスで、映画「エクソダス・神と王」を見てきました。
ギリシャ神話の話と思っていましたので、DVDが出てからレンタルでと思っていましたが、薦めら
れましたので調べると旧約聖書の出エジプト記が題材でしたのでちょっと行ってきました。
エクソダスとは、旧約聖書の「出エジプト記」のことです。「創世記」に続いて書かれており、奴隷
として虐げられていたヘブライ人(ユダヤ人)をエジプトから脱出させる物語です。出エジプト記と
いえば、モーセの十戒や海が割れる描写などがイメージできるのではないでしょうか。
映画の中でも描かれていた「エジプトの10の災い」。血の災い、カエルの災い、ぶよの災い、あ
ぶの災い、疫病の災い、はれものの災い、雹の災い、いなごの災い、暗闇の災い、最後の災い
では王の初子から奴隷、家畜の初子まで死にます。
「カナン」「約束の地」とは、神がアブラハム(ユダヤ人の祖)の子孫に与えると約束した土地。
ただし、聖書の話に沿ったストーリーですが、あくまでも映画ですのでフィクションであったり年代
の合わないことが盛り込まれています。エジプトやモロッコでは、公開禁止だそうです。
映像は3Dを使い見事でした。いくつかの会談のシーンでは、その場にいるような気にさせられま
す。クライマックスの海が避ける場面の迫力がもっとほしかったです。
ご年配の方は昔、映画「十戒」(1956年アメリカ)を見た人もいるかもしれません。
十戒は、エジプト脱出後に、イスラエルのシナイ山で、モーセが神から与えられた10の戒律。
映画の中でモーセが、石版に刻んでいた戒めです。
1、神が唯一の神である
2、偶像を作ってはならない
3、神の名をみだりに唱えてはならない
4、安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ
5、あなたの父と母を敬え
6、殺してはならない
7、姦淫してはならない
8、盗んではならない
9、偽りの証言をしてはならない
10、隣人の家を欲しがってはいけない
なになにしてはならない、という戒めが7つ。5の父母に孝以下は社会安定に必要な刑法で、
1~4が宗教的な意味合いです。一神教、偶像崇拝の禁止。当然、原理的な考えからすれば
映画で映像化することは御法度です。この映画の中では神を子供の姿で描いており、具現化
を抽象化することで批判を避けた意図があるかもしれません。宗教的な意味合いは、解釈次
第という所があります。
4の安息日。いわゆる休日ですが、八百万の神々を信仰する農耕民族の日本人にとっては
「休んでもいい日」。ユダヤ・キリスト・イスラムの人にとっては、「働いてはいけない日」です。
宗教宗派によって土曜・日曜・時間帯が若干違います。どの民族にとっても宗教は、生活に
密接です。そして、その宗教の誕生は、その土地の気候や風土、環境、民族性によって違っ
たものとしてでき上がります。
2011.1.3 ~ 安息日 ~
この像は、大学生のときにエジプトからイスラエルに旅行した土産です。エジプトで買いました。
大学生のときに最も興味を持ち、読んだ本のテーマは「宗教」でした。カルトのようなものではな
く、イスラエルとアラブのように紛争の源、欧米を理解するうえで大切な要素と感じたからです。
成田からマレーシアでトランジットでエジプト。エジプト航空で、23時間かかりました。それから
陸路でイスラエルに入国、各地を巡りました。
シナイ山も朝日を拝むために、暗闇の中を登りました。3,4時間かかった記憶があります。
日本人は少ないですが、欧米人やアジア人ほか多くの人が登ります。「ハレルヤ」。アジア人風
の一団のあちこちから、大きな声が聞こえます。お隣の国の集団でした。キリスト教徒が多く、
世界でイスラエルだけが日本人よりも韓国人の観光客が多い国だそうです。ガイドさんは毎度
のことと言い、マナーの悪さを嘆いていました。
2012.1.14 ~ 宗教 ~
昨日、ISILイスラム国にジャーナリスト後藤健二さんが殺害されました。いつものように、ナイフ
で首を切断する残虐な仕業です。危険地帯に入る前にビデオで、何があっても自己責任である
こと、何があっても地元民を恨まないでほしいというメッセージを残していました。
当初、拉致発覚後の日本のメディアはまともな論調が多かったですが、日が経ちにつれ崩れて
いるように感じます。テロ組織よりも政府が悪いような言いぶりです。この地域を理解するのは
本当に難しいのに、軽々に専門家でもないコメンテーターがしゃべることに違和感を感じます。
知識、情報もないのに推測、憶測を垂れ流しです。
ネットサヨクは、「2人の命で安倍の首が獲れるのならやすいもの」という書き込みでした。これが
日本人とは信じられません。共産主義、社会主義は、宗教を全否定します。共産主義と言う宗教
なのです。教典はマルクスの資本論、開祖はレーニンでしょうか。しかし、その者たちが資本論を
読んだとも思えません。浅いエセサヨクです。
旧約聖書、新約聖書、コーラン(クルアーン)、宗教戦争、ディアスポラ(民族離散)、十字軍、
宗教革命、シオニズム、イスラエル建国、中東戦争などこの地域を理解することは大変です。
それをこの地域の紛争の原因として、近代の英米によるイスラエル建国、中東戦争、湾岸戦争
によるフセイン政権の崩壊、シリア内戦だけで語ると見誤ります。
イラクのフセイン政権の崩壊、シリアのアサド政権の弱体によりバランスが崩れたことで、ISIL
のような組織が基盤を作りましたが、宗教と民族の関係、環境、白人とキリスト教に対する思い
など長い歴史に刻まれています。一民族一言語、海という堀に守られ陸の国境がなく、有史以
来一国一王朝の世界で唯一の国である日本人には特に理解し難いと思います。
この映画の主人公モーセは、ユダヤ教やキリスト教はもちろんのことイスラム教にとっても重要
な預言者です(予言者ではない)。イスラム教も旧約聖書は教典です。また、イエス・キリストも
イスラム教では預言者とされ、モーセとともに五大預言者の一人に数えられます。
そういえば、昔は「モーセ」ではなく「モーゼ」でした。
本日の金・プラチナ相場は、アメリカは日曜日のため休場。
東京外国為替市場では現在、1ドル¥117.7、1ユーロ¥133.1。
日経平均株価は¥17,600、長期金利は、0.275%。
2015.2.2 貴金属買取相場
18金・K18 3,820円/1g プラチナ850 4,170円/1g
インゴット100g以上 5,080円/1g プラチナ900 4,330円/1g
24金・純金製品 4,900円/1g プラチナ1000 4,740円/1g
14金・K14 2,780円/1g K18/Pt850半々 3,910円/1g
上記相場価格×重さ=お買取価格
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