イギリスのEU脱退の国民判断から一夜明け、アメリカ市場も終わりました。
日本にとって1つだけ幸いだったのが、日本の市場が開いている時間に結果が出たことです。
1日ずれて月曜日が投票後初の市場であったなら、もっとたいへんでした。
まず為替は、NY外国為替市場の終値は、1ドル¥102.3、1ユーロ¥113.5、
1ユーロ1.110ドル、1ポンド¥139.9。
東京外国為替市場に比べ少し持ち直しましたが、円が求められたことに変わりはありません。
NYダウは、前日比610.3ドル安の17,400.7ドル。
日経平均株価の昨日の終値は、前日比1,286円安の¥14,952。
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比59.3ドル高の1トロイオンス1322.4ドル。
プラチナ相場は、前日比20.8ドル高の1トロイオンス986.7ドル。
原油相場はWTIで、前日比2.47ドル安の1バレル47.64ドル。
上昇トレンドに入りかけていただけに、今後の相場が危惧されます。
イギリスのEU脱退による不確実性により、マーケットでは安全資産に向かうことがセオリー
です。安全資産として円、金、国債(日米独)が買われ、リスク資産として株が売られます。
そして、景気の先行きが不安になることから原油や鉄、非鉄金属という工業原材料が売られま
す。ここまでが、鉄板のセオリーです。
本日の相場で1番読みづらかったのが、プラチナ相場です。
金と同じ貴金属として上昇するか、工業原材料として下落するか。結果は、円高により円建て
のプラチナ相場は下落しましたが、ドル建てでは20ドル高、2%弱の上昇でした。ホッとしまし
た。ただし来週は、利益確定の下げもありえるので、気をつけたいです。
また、この騒動によりアメリカの利上げは遠のきました。利上げをもたもたしたために、次の
危機の際に、「利下げ」というカードがありません。日米欧の先進国に、このカードがないこと
は危険であり、先進国全てでマイナス金利という異常事態、または次のステージになります。
テレビではいろいろな方が説明していましたが、決定的に1つ無視されています。それは、
伊勢志摩サミットで安倍総理が警鐘を鳴らした、「リーマンショック前に似ている」という指摘。
英仏独の首脳の意見により共同宣言に直接の表現は盛り込まれませんでしたが、経済危機
となるかもしれません。
アジア通貨危機、ITバブル崩壊、リーマンショックと、7-9年間隔で訪れる好景気と不景気
の循環。リーマンショックから8年、景気後退時期がきてもおかしくありません。
英仏独の首脳は、自らの地が発信源となるとは当然言えませんので否定は理解できます。
しかし、安倍総理の発言に真っ向異を唱えた民共の党首。そして、メディア。「想定外」なので
しょうね。
危機に準備のないものは、当然対応できません。
阪神淡路大震災、東日本大震災、リーマンショックと危機の時になぜか、社会党系が政権で
す。自衛隊への出動要請がイデオロギーにより遅れ、行かなくてもいい現場視察で原発事故
を起こし、主要国が金融緩和をしているなか指をくわえて口先介入のみという体たらく。
軍事、外交、経済が解らないものは、政治家になるべきではありません。市民運動家を続け
ればいいのです。
2016.6.25 貴金属買取相場
18金・K18 3,410円/1g プラチナ850 2,930円/1g
インゴット100g以上 4,520円/1g プラチナ900 3,050円/1g
24金・純金製品 4,380円/1g プラチナ1000 3,340円/1g
14金・K14 2,490円/1g K18/Pt850半々 3,150円/1g
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