リーマンショックから10年になります。
リーマンショック後の景気後退に対応するためにアメリカとEUのとった金融緩和も終わり
ました。緩和することで企業には設備投資を、個人には住宅や車などの消費を促す目的
でした。一定の成果を上げたとする意見と、対応を誤ったとする意見があります。
金融緩和が正解にしても不正解にしても、足並みがそろわないことが日本の問題でした。
当時の民主党政権は日銀の指南の元、為替市場に口先介入をすることしかできませんで
した。欧米が金融緩和をする中、日本は無策でしたので超円高を招きました。1ドル￥70、
1ユーロ￥100。これでは、日本の工場は海外に移転してしまいます。
有名なアメリカの投資家のインタビューが日経新聞にありました。
日経新聞 リーマン10年「債務危機に備えよ」ジム・ロジャーズ氏
リーマンショックから10年、多くの国や地域で債務が肥大化している。歴史的な低金利は
政府や地方自治体の借金も増やした。いつと断定できないが、次の金融危機が近づいてい
るのは確実で、発生した場合の被害は10年前以上に深刻になる。混乱を回避する妙手は見
当たらない。
人や企業を破産から人為的に救うのは長い目でみればあやまちであると歴史は示している。
リーマン危機についても金融機関の救済や大規模な金融緩和で対処しようとしたのは誤り。
多くの人々は深刻な金融危機はめったに起こらないと思い、負債の山を前にしても楽観的
に考えがちだ。〈要約〉
【「各国政府への信認の低下から、金・銀相場が上昇するとみている」】
ー リーマンショック －
リーマンショックとは、住宅ローンを証券化したものが破綻したことによるものです。
なぜ破綻したかと言えば、元々信用力のない人に書類を偽造してでも住宅ローンを通し
たためです。サブプライムローン。
何かに似ていると思うはずです。現在騒がれている「スルガ銀行」問題です。借家を
建てさせるために会社員などにアパートローンを組ませます。通常難しい審査ですが、
その人の預金を水増ししたり、年収を多く書き換えたようです。これをローンを組む
客がやったのではなく、スルガ銀行の行員がやったことが問題なのです。
ただし、この行為はどこの銀行でもあります。年収の書き換えはさすがにないと思い
ますが、審査対象者を保証会社によく見せるのは一般的です。銀行、保証会社、ロー
ン会社、暗黙の了解です。スルガ銀行では、やり過ぎたことが問題なのです。
小泉政権時に竹中平蔵さんが行った不良債権処理、その後の公的資金注入。銀行は無
傷で危機を乗り越え、消費者金融を手に入れ、現在は積極的に個人ローンに取り組ん
でいます。
消費者金融と違い、総量規制などもないために野放しで銀行の信用を利用しています。
借入残高は増え、破産件数も増えています。リーマンショックは、日本の銀行などは
サブプライムローンに投資はほとんどなく直接の影響は少なかったです。しかし、こ
の銀行ローンは日本発です。打撃は計り知れません。
無担保で年収の何倍も借りられる借入よりも、自分の持ち物の範囲で借りられる借入
の方が結果的にはいいと思っています。
リーマンショックは、我々の業界にも大きく影響しました。急激に落ちた相場は一転、
リーマンショック前のはるか上をいく相場となりました。
私の知人もこのアパートローンで借りていました。スルガ銀行ではありませんが、そ
の知人もまたで、一般会社員ですが、アパートを何軒持っているという話を聞いてい
ました。年収から考えると信じられない額を借りていました。家賃の保証会社がある
のでノーリスク、利回りもいいという話でした。
本日の金・プラチナ相場は、アメリカは日曜日のためＮＹ商品取引所は休場。
東京外国為替市場では現在、１ドル￥110.9、１ユーロ￥128.1。
日経平均株価は、前週末比7円高の￥22,314。
長期金利は、0.110％。
２０１８．９．１０ 貴金属買取相場
１８金・Ｋ１８ ３，３９０円/1g プラチナ８５０ ２，５００円/1g
インゴット100ｇ以上 ４，４８０円/1g プラチナ９００ ２，６００円/1g
２４金純金製品 ４，３５０円/1g プラチナ1000 ２，８５０円/1g
１４金・Ｋ１４ ２，４７０円/1g K18/Pt850半々 ２，８９０円/1g
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