大嘗祭の中心的儀式、「大嘗宮の儀(だいじょうきゅうのぎ)」が今晩執り行われます。
本日午後6時半から「悠紀殿供饌の儀(ゆきでんきょうせんのぎ)」が行われ、
15日午前0時半から「主基殿供饌の儀(すきでんきょうせんのぎ)」が行われます。
大嘗宮の儀で神々に供えるお米を決める「斎田点定の儀(さいでんてんていのぎ)」
が、皇居宮中三殿の神殿前で執り行われましたのが5月13日。アオウミガメの甲羅で
占う亀卜(きぼく)で、京都と栃木に決まりました。悠紀が栃木県塩谷郡高根沢町、
主基が京都府南丹市八木町。
悠紀(ゆき)・主基(すき)の国を斎国(いつきのくに)といいます。
悠紀国は新潟、長野、静岡以北の18都道県。悠紀は斎酒(ゆき)で神聖な酒の意味。
新穀ほかを献上すべき第一の国郡。
主基国は富山、岐阜、愛知以南の29府県。主基は、2番目や次の意味があるそうです。
境を決める起点は、時代により変わっています。
そして、そのお米を収穫する儀式「斎田抜穂の儀(さいでんぬきほのぎ)」が行われ
たのが9月27日。稲は刈らずに、字の如く抜くそうです。千年以上前の儀式が続いて
いることは日本の誇りです。
御代替りの最初の年に行われるのが大嘗祭、それ以外の年に毎年行われるのが新嘗祭
です。ただし、違いはそれだけではありません。
「わたしたちがこの高度な情報社会の真っただ中にあって、いまだに天皇という古さびた
制度とともに生きてあることの不可解さ」を口にした人がいる。
しかし、そのことに劣らず不可解なのは、大方の生活者が、一部の知識人を悩ませるそ
のような「不可解さ」をいっこう意に介さず、平然としてその”不可解さ”に支えられて、生
活しているという事実なのかもしれない。(P4)
大嘗祭と新嘗祭の”対照性”は、もはや明白だ。
新嘗祭が神祇官・宮内省中心の奉仕による、朝廷の内部だけで完結する内廷的な神事
であるのに対し、大嘗祭は、もっぱら地方の在住の民の奉仕を主体とする祭儀であった。
前者が、いわば前国家的な個別的支配ー収取に対応するのに対し、後者は統一国家に
よる公的・普遍的統治ー収取に対応した。
新嘗祭は、原則として天皇と民の関係性にかかわらない。一方、大嘗祭では、天皇と民
の関係性こそが、祭りの主軸である。
かかる対照性を、規模の大小や鄭重さの問題に還元できないことは、いうまでもない。
むしろ、このような違いゆえに、大嘗祭はまさに、皇位継承にかかわる国家的重儀たる意
義をにない得た、すべきである。(P95-96)
柳田国男「京都行幸の日」
けだし世界最大の儀式を伝へ、最古の精神を連綿として持続してきたことは、固より日本
国民の当然の誇りであるが(略)我々の国家儀式は、如何なる場合にも決して「保存せら
れたるもの」では無かった。必ず時代々々の須要に基いて、常に活きたまま常に成長しつ
つ、もつて今日におよんだのである。(P186)
私らがこの国の民としての連続性をもし願うならば、大嘗祭に対してとるべき態度はおの
ずときまってくるだろう。また、統一ある国民として新時代にのぞもうとするならば、き
たるべき大嘗祭はそれを祭式的に表示するものだ。(P229)
わが国の歴史をふりかえって、ありとあらゆるものがうつろい、過ぎ去っていった中で、
ひとり天皇のみが一貫性をまもり抜いたことに気づく。それは一本の鉄の棒のように歴史
をつらぬいたのでは、もちろんない。疾走するあばれ馬にまたがる名騎手の姿勢が動かざ
るごとくに、歴史の激動を耐えきたったのだ。(P238)
古来より新嘗祭では、御田(屯田・官田)と呼ばれる天皇のお食事用の田からの新穀が
もちいられた。このようなことからも新嘗祭は、宮中行事であった。対して大嘗祭は、
悠紀主基と呼ばれる選ばれた民の田の新穀がもちいられた。その他にも、海産物から器
にいたるまで地方から献上され国家行事として行われてきた。
というのがかなり大雑把な意訳です。
今回の令和の大嘗祭でも、全国47都道府県から221品目の「庭積の机代物(にわづみの
つくえしろもの)」と呼ばれる献上品が大嘗宮の庭に並べられています。大分県からは、
かぼす、梨、甘蔗、乾シイタケ、ヒジキが献上されています。
神社本庁 新聞広告
今夜、日本でいちばん大切なお祭りがはじまります。
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比9.6ドル高の1トロイオンス1463.3ドル。
プラチナ相場は、前日比4.9ドル高の1トロイオンス872.9ドル。
原油相場はWTIで、前日比0.32ドル高の1バレル57.12ドル。
東京外国為替市場では現在、1ドル¥108.6、1ユーロ¥119.5。
日経平均株価は¥23,141、NYダウは27,783.5ドル。
長期金利は、-0.070%。
FRBパウエル議長は、議会証言で「金融政策は現状が適切」「物価上昇率の高まりより、
低い物価上昇率が続くリスクの方が高い」などと述べました。これによりマーケットは、
政策金利を低いままで据え置く考えと捉えました。
2019.11.14 貴金属買取相場
18金・K18 4,150円/1g
インゴット100g以上 5,490円/1g
24金・純金製品 5,320円/1g
14金・K14 3,020円/1g
プラチナ850 2,800円/1g
プラチナ900 2,900円/1g
プラチナ1000 3,180円/1g
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