リーマンショック(2008年9月15日)から11年、景気の循環からするといつきてもおかしく
なかったリセッション(景気後退)は、中国発の新型コロナウイルスによるチャイナショッ
クで訪れました。
リーマンショックの時に言われた100年に一度の経済危機。100年に一度の危機はこんな
ものではないと思いました。おそらく今回のチャイナショックはそれを超えるものとなる
でしょう。
リーマンショックとは、サブプライムローンの破綻によりアメリカの住宅バブル崩壊によ
る金融危機です。アメリカ発で、この債券を買っていたドイツ銀行をはじめ欧州にも打撃
を与えました。そこから世界全体に負の影響がひろがりました。
まず発端のサブプライムローンとは、通常の住宅ローンの審査には通らないような信用度
の低い人向けのローンです。通常より金利が高く設定され、収入の低い人や永住権のない
移民の人たちでも住宅を持つことができました。これによりアメリカの住宅着工件数が伸
び、住宅バブルに繋がりました。そしてこのサブプライムローンを住宅ローン担保証券と
して証券化され、さらにそれらが債務担保証券として再証券化され、金融商品として投資
家に販売されました。
ショック後には現在と同じように”キャッシュ”が求められ、新興国から資金が流出しまし
た。さらに悪循環となります。
日本の金融機関や生命保険会社はあまり買っていませんでしたので直撃は免れましたが、
欧米のあおりを受け巻き込まれます。
リーマンショック後に起こったことは、(1)株価の下落(2)円高ドル安ユーロ安
(3)原油安(4)金高騰(5)プラチナ暴落。
(2)は、欧米が金融緩和に動く中、日銀と民主党政権が指をくわえて見ていただけで
したので、日本は4年間にわたり一人負けとなりました。2012年末に安倍政権が誕生す
るまでこの負けは続き、日経平均株価は7千円、1ドル70円1ユーロ100円という無能ぶ
りでした。
今回のチャイナショックも(1)(3)(5)は状況は違えど起こっています。(4)
は現在はキャッシュが求められている時期ですが、落ち着けば量的緩和で余った資金が
流入する可能性は大きいです。
為替は、日本はまだ金融緩和の途中。アメリカは既に終えています。これから各国が
金融緩和に動けば、通貨安競争となります。現在はリセッションが起こったばかりで
キャッシュが求められ、ドルが求められています。
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比73.6ドル安の1トロイオンス1516.7ドル。
プラチナ相場は、前日比25.7ドル高の1トロイオンス622.5ドル。
原油相場はWTIで、前日比2.79ドル安の1バレル22.43ドル。
NYダウの終値は、前日比913.2ドル安の19,173.9ドル。
NY外国為替市場では、1ドル¥110.9、1ユーロ¥118.6。
昨日の日経平均株価の終値は¥16,552、長期金利は、0.075%。
2020.3.21 貴金属買取相場
18金・K18 4,250円/1g
インゴット100g以上 5,620円/1g
24金・純金製品 5,450円/1g
14金・K14 3,090円/1g
プラチナ850 1,950円/1g
プラチナ900 2,030円/1g
プラチナ1000 2,220円/1g
K18/Pt850半々 3,040円/1g
上記相場価格×重さ=お買取価格
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