SDGsの不都合な真実 「脱炭素」が世界を救うの大嘘
杉山大志 編著
繰り返すが、環境保護運動もSDGsも、もちろんそれ自体、本来はよいことを言っている。
だが、現実にはさまざまな思惑が錯綜し、きわめて残念ながら多くの人にとっては、”有毒”
となっている。この現状を変え、本当に人々を幸せにするにはどうすればよいかー-。本
書の著者たちと一緒に考えてほしい。P5
菅直人政権は太陽光発電の設置基準などを一切示さずに規制をしなかったばかりか、太陽
光発電所のパネルや架台を建築物に該当しないこととしたために、建築基準法の規定が準
用されないのだ。このため法律上、太陽光発電所は「電気工作物」の扱いであり、面倒な建
築確認申請も必要がない。P37
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)によると、太陽光発電能力は2020年、日本は世界
3位であり、すでに平地面積1平方キロメートル当たりの発電量では主要国のなかで最大だ。
P58
京都議定書交渉は日本の外向的敗北であった。EUは寝転がっても達成できる8%減目標、
米国は逃げてしまい、あとに残された日本は6%減目標達成のため、海外から1兆円を超え
るCO2排出削減クレジットを購入することになった。そして、日本が購入する排出削減ク
レジットの市場として潤ったのが英国のロンドンであった。P171
(基準の年が違う。日本は元々エネルギー効率がよかった)
「環境活動加家はスイカである」という「なぞかけ」がある。その心は「外側は緑だが中は
赤い」ー-。環境原理主義の一面の本質を突いた評言である。P181
世界は今、グローバルな政治と経済と科学のうねりを束ねた「脱炭素」という国際潮流のた
だ中にある。1980年頃から注目され初めた地球気温の温暖化傾向を、大気中の二酸化炭
素の増加がもたらした人類の危機ー-と断定した、国際主唱の滅亡論を源流とする抗いが
たい巨大潮流だ。P297
「地獄への道は善意で舗装されている」(資本論)P301
【SDGsの不都合な真実 「脱炭素」が世界を救うの大嘘 杉山大志 編著】
≪SDGsとは?≫
外務省ホームページ 持続可能な開発目標SDGsエス・ディー・ジーズとは
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定
されたミレニアム開発目標(MDGs)別ウィンドウで開くの後継として,2015年9月の国
連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェン
ダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17
のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no
one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取
り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
太陽光発電の自然破壊、電気自動車の狙い、レジ袋有料化の無意味ほか、SDGsと
いうドレスを着た魔女の裏側を書いています。国際社会は腹黒いという観念が抜けて
いると、時流に流されて一人負けに陥ります。
2022年4月1日(金曜日)
本日は親族の不幸で臨時休業しました。