老いの才覚
曽野綾子 著
田舎で足りないものに本屋さんの品揃えがあります。大分市内に行った時、
本屋さんに寄りますと地元の本屋さんの何十倍もの品揃えがあり、品定め
が楽しいです。数冊買って帰ります。
あまり買いすぎると読まない本がでますので、抑えて買いますが。
【老いの才覚 曽野綾子 著】
品定めに目次を見ていますと、「人間は死ぬまで働かなくてはいけない」と
いう章があり「ひと昔前までは、人は死ぬまで働くのが当たり前だった」と
小見出しがあり、共感したので読んでみました。
著者は８０歳。老人や老いるための心得、戒めのような内容でした。
精神論のような本はあまり読みませんが、お勧めの本です。
数行抜粋します。
生まれてきた時は、皆ゼロです。それを考えたら、わずかなものでもあれば
ありがたいと思う。ああ、こんなことをしていただいた、あんなこともしていた
だいたという足し算で考えれば不満の持ちようがありません。
でも、あって当然、もらって当然と思っていると、わずかでも手に入らなけれ
ばマイナスに感じて、不服や不満を言い始める。これを、引き算の不幸と言
います。
日本の人口の最大のボリュームゾーンである団塊の世代が間もなく６５歳を
迎え、日本は超高齢化社会になります。年を重ねるごとに運動能力は落ち、
体のあちこちに不具合が多くなることは避けられません。
もうすぐ４０歳になる私も感じますので、なおのことでしょう。
それに伴い、年金や医療費などが国の財政を圧迫しています。
野田総理も収支を合わせるように、改革に取り組む意欲を見せていますが、
５０年以上たっているシステムを変えるのは、難儀です。
こう書きますと、なにか老人が重荷だけのように感じますが、４０年近く働いた
人たちが最低限食って暖かく寝れるようにするのが、成熟した社会でしょう。
そして、まだまだ働きたいという方に働いてもらうのもいいと思います。
主婦業は定年がありませんので、ご主人が積極的に家事に関わったり、
ボランティアなどもいいかもしれませんね。
年をとったら働かなくていい、趣味を持てというのは固定観念でしかありません。
日本人は農耕民族ですので、老いても動けるうちは働いていました。
日曜日は休むもの、これは聖書にある「神は７日目に休んだ」にすぎません。
（聖書の文化圏では、日曜日は休まないといけない日。日本は休んでもいい日。）
６５歳で老人と思えと言われてもなかなか自覚できませんよね。
いつまでも若い気持ちをもつのは、老化に対して一番いい薬だそうです。
反面、若い若いと思い自覚が全くないと事故やけがに繋がります。
何事もバランスが大事ですね。
数日前、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が、２０６０年までの人口
推計を公表しました。現在約１億２８００万人の人口は、２０６０年には８６７４万人
にまで減少。人口維持に必要な出生率は２．０７。
２０１２．２．２ 貴金属買取相場
１８金・Ｋ１８ ３，２２０円/1g プラチナ８５０ ３，３８０円/1g
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