今年の金相場は、どうなるでしょうか。
年明け2週目に入り、マーケット関係者の多くが市場に戻ってきます。アメリカ人の中には、
もう少し長い休暇を取る人もいるかもしれませんが、本格的に動き出します。
大きなニュースとしては、アメリカの財政の崖問題。回避に向け31日に合意、2日にオバマ
大統領が関連法案に署名したことでひとまず回避されました。ただし、歳出を強制的に削減
する措置及び連邦債務の上限引き上げ問題は2ヶ月凍結したため、2月末に次の崖が待ち
構えます。
また先日、FRB・米連邦準備理事会が公表したFOMC議事要旨で、現行の量的緩和策を
予定されている2013年末よりも早い時期に終了すべきである旨が示されていたことから、
量的緩和策が早期に打ち切られる可能性が浮上。余剰資金が金相場から引き揚げられる
ことが予想され急落しました。
金融緩和策の終了 → ドル高および余剰資金の縮小 → 円安および金相場安
米雇用統計や住宅関連の経済指標が改善されれば当局は、景気が持ち直したと判断し金
融緩和策を終了、相対的なドルの価値が上がり、ドルと反対の動きになりやすい金が売ら
れやすい展開となります。ただし日本の金相場は、NY金相場がドル建てですので円安で
相殺されため、ある程度の高値は維持されます。
また、不景気から好景気にトレンドが変わるために、安全資産としての金への投資ではなく、
リスクを享受して株式などのリスク資産に資金の流れが変わるのではという関係者が増え
ているようです。ただし、相場が安くなれば中国・インド・メキシコなどの国から安値拾いの買
いが入ることが予想され、下値は限られると思われます。
2月末の第2次米財政の崖、欧州の財政問題、北朝鮮シリア・イランなどの地政学的リスク、
南アフリカの金・プラチナ鉱山のストなど様々なニュースで相場が上下します。
しかも今年は、NY金相場よりも為替が与える影響の方が大きく、日本の金市場は乱高下す
るかもしれません。
ここ数年のFRBの”追加の金融緩和策”から、”金融緩和策の出口戦略”が今年のキーワード
です。そして、日本では夏の参院選を見据えた安倍新政権の経済運営。
また、景気が良くなれば車が売れるので、プラチナ相場が上がり、再び金価格を超えること
も十分にありえます。そうなると原油高。1L/¥180というのも想定できます。もしかしたら
200円を超えるかもしれません(原油相場1バレル110ドル、1ドル¥95)。年明けから宇佐
市のガソリンスタンドも値上がりしています。
穀物相場はだいぶ落ち着いていますが、円安のため小麦、大豆は上がり、肥料のトウモロ
コシが上がるためお肉も当然値上がりします。
現在アメリカの株価・NYダウは、リーマンショック前のバブルとほぼ同じ水準の13,500ドル
近辺まですでに上がっています。今年一年でどこまであがるでしょうか。
本日の金相場は、NY商品取引所で前週末比2.6ドル安の1トロイオンス1646.3ドル。
プラチナ相場は、前週末比1.4ドル安の1トロイオンス1553.8ドル。
NYダウは、前週末比50.9ドル安の13,384.2ドル。
原油相場は、WTIで前週末比0.10ドル高の1バレル93.19ドル。
東京外国為替市場では現在、1ドル¥87.4、1ユーロ¥114.6。
日経平均株価は、¥10,523。
2013.1.8 貴金属買取相場
18金・K18 3,560円/1g プラチナ850 3,800円/1g
インゴット100g以上 4,750円/1g プラチナ900 3,950円/1g
24金・純金製品 4,580円/1g プラチナ1000 4,330円/1g
14金・K14 2,600円/1g K18/Pt850半々 3,620円/1g
上記相場価格×重さ=お買取価格
手数料や分析料、鑑定料は、もちろん無料です。
お客様の大切な商品を専門的評価で高額査定致します。