脳はバカ、腸はかしこい
藤田 紘一郎 著
自らの腸内にサナダムシを飼い、独自の理論で著者の本は売れているようです。
東京医科歯科大学名誉教授。前半は、腸内を整えることの大切さを下ネタを交えながら
おもしろおかしく、子育て論では大真面目に語っています。
私は「脳はバカ、腸はかしこい」と心から思っています。そして、腸を可愛がれば頭がよく
なると確信しています。
脳こそがすべてをつかさどっている司令塔で、その他の臓器は脳の指令のもと下働きを
するだけだと思われていたのは大間違いだったのです。常に暴走しようとするバカな脳と
違って、腸はいつも身体全体のことを考えてくれます。
私はサナダムシや回虫から人間のアレルギー反応を抑制する物質を抽出することに成功
しました。それはサナダムシや回虫が排泄するいわゆる「ウンコ」から分泌された分子量
約２万個のタンパク質でした。寄生虫のウンコは人間にとってとても大切なものを含んで
いたのです。
また、腸は消化の目的だけで働くというのが広く一般的な考えです。しかし実際は人間の
感情や気持ちなどを決定する物質はほとんど腸で作られています。腸の中で食べ物から
人間に幸せと愛情をもたらすセロトニンやドーパミンを合成しているのです。
本当の科学者とは「科学は私たちの行っている観察や実験で１００％正しい結果を得るこ
とはできない」と思っている人のことなんです。
私たち人間はこの地球上で生きているものを殺すことなしに生きてはいけない存在なの
です。私たちは毎日命あるものを食べています。子どもには、このような残酷性が私たち
に自然に備わっていることを知らさなければならないということになります。その上で残酷
なことがどのような意味を持つのか、子ども自身で判断させることが必要になるのではな
いでしょうか。
糖質を食べすぎると、活性酸素が多く発生して脳の機能も悪くなるのです。現に、私の知
人で糖質制限を行った人の多くが気分がよくなり、うつ気分もなくなったと言っています。
すぐキレる若者を調べてみると、砂糖などの糖質を多く摂っている人が多いという事実も
あります。
現代日本の食生活は狂ってきていると思います。まず糖質を食べすぎです。それに加え、
悪い油を繰り返し毎日のように摂っています。それもこれも脳が自分の快楽だけを求め
て暴走した結果です。このことが日本人の心と身体の健康を蝕んでいます。うつなどの心
の病気がこんなに増えているのも、アトピーやぜん息などのアレルギー性疾患が増えて
いるのも、私たちの間違った食生活や食習慣が原点にあると思います。
【脳はバカ、腸はかしこい 藤田 紘一郎 著】
炭水化物と糖質の摂取を少なくしてみようと思いました。ただ、お米にパンに麺類など
ほとんどが炭水化物です。なにを食べればいいのか悩みます。甘いものも控えめに。
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