昨日、１１月３日は文化の日でした。
１９４６年１１月３日に日本国憲法が公布された日として文化の日とされました。
日本国憲法は１９４７年５月３日に施行。憲法記念日は５月３日。
ご存知の方も多いと思いますが、１１月３日の本当の意味は明治天皇の誕生日です。
敗戦後、この祝日を残すために国会とＧＨＱとの間で交渉されましたが、ＧＨＱは憲法
記念日という祝日は頑として認めず、憲法公布記念という「文化の日」という名で折り
合いがついたそうです。
明治天皇
１８５２年１１月３日ー １９１２年７月３０日。
第１２２代天皇。諱は睦仁（むつひと）。
日本の近代化を推し進め、列強の仲間入りを果たす。西洋化の一方で日本の伝統に
も重きを置き、教育に尽力しました。玄孫の竹田恒泰さん曰く、病的なまでの倹約家。
日本が貧しい時代、自らも質素で民と同じような生活をしたと言われます。
これこそが、他国の皇帝や王と違うところです。中国の皇帝やヨーロッパの王は、贅沢
の限りを尽くし民は奴隷同然です。京都御所を外国人が見ると驚きます。堀はなく、塀
は低く襲撃に耐えられません。しかし、日本人にその意思は皆目なく、尊敬の念を抱い
ていました。
外国の王や皇帝にあたるのが、日本では織田信長や徳川家康のような武将です。
平氏に源氏、足利、織田、豊臣、徳川と権力者は変わっても二千数百年、天皇は変わ
らず日本に存在しています。世界で最も古い家であり、日本は世界で最も古い国なの
です。それ故、天皇は日本の国体なのです。
【明治大帝１００年記念 銀のメダル 天賞堂】
≪明治天皇の御製≫
よもの海
みなはらからと
思ふ世に
など波風の
たちさわぐらむ
世界の海は一つなのになぜ波風が立つのだろう、という意味が込められ、
世界平和を願う明治天皇のお気持ちが表れています。（竹田恒泰さん）
昭和１６年９月６日、対米英蘭戦の開始を決定する御前会議が開かれました。政府と
軍部の決定事項で形式的なものでしたが、昭和天皇は上記の明治天皇の御製を２度
朗誦しました。
天皇陛下が、御前会議で発言されることは極めて異例のことだったようです。昭和天皇
の平和を望む思召が示されたことで、開戦は一旦白紙になりました。
この出来事は後に、「白紙還元の御諚（ごじょう）」と呼ばれることになりました。
いろいろな本をよんでも明治天皇の評価は極めて高いものばかりです。教育の向上に
務め、質素であったというのが語られます。その土台が日本にあったことも重要です。
幕末から明治初期に日本に来た外国人は、子供や女性、農民まで文字が読み書きで
きる識字率の高さに驚いたそうです。寺子屋という日本独自の塾が、原動力です。
英仏など当時の先進国でさえも富裕層などしか文字の読み書きはできませんでした。
ましてや貧困層となるととてもでした。当時の外国人が日本を見て、「この国は貧しいが
貧困は存在しない」と言った理由はそんなところかもしれません。
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