日銀の黒田総裁が追加の金融緩和を発表したことで、相場が大きく動いています。
ＮＹ外国為替市場の終値は、１ドル￥112.3、１ユーロ￥140.7。
昨日の日経平均株価の終値は、前日比755円高の￥16,413。来週は１万７千円台を模索。
ＮＹダウは、前日比195.1ドル高の17,390.5ドル。史上最高値を更新。
黒田総裁が、「異次元の金融緩和」を発表したのが２０１３年４月４日。できれば追加は避けた
いところだったでしょうが、消費税増と冷夏により経済指標が芳しくありません。
それにしても突然でした。それだけに、インパクトが大きかったです。シカゴの日経平均先物
では１万７千円を超えましたので、来週の日経平均株価は１万７千円を模索する動きとなりま
す。アメリカ内でも円安ドル高に対する警戒感が出始めていますので、注意が必要です。
≪追加緩和策≫
マネタリーベース年間６０兆円ー７０兆円増 → 年間８０兆円増
長期国債の保有残高 年間５０兆円増えるペース → 年間８０兆円
ＥＴＦやＲＥＩＴなど投資信託をこれまでの３倍、ＥＴＦは年間３兆円、ＲＥＩＴは年間９００億円増
【円・ドル・ユーロ】
本日の金相場は、ＮＹ商品取引所で前日比27.0ドル安の１トロイオンス1171.6ドル。
プラチナ相場は、前日比10.7ドル安の１トロイオンス1,236.2ドル。
原油相場はＷＴＩで、前日比0.58ドル安の１バレル80.54ドル。
ドルが主要通貨に対して上昇したために、反対の動きになりやすい金は売られました。
リーマンショック後のコモディティ全盛から一転、厳しい局面が続きます。
アメリカはＱＥ３が終わりマネタリーベース・通貨供給量を通常に戻します。日本とＥＵは、ま
だ続けます。さらに、アメリカの焦点は利上げ。相当期間は維持とされていますが、利上げ
が見えている国と見えていない国とでは当然違い、金利差でドルが買われます。
基軸通貨ドルが縮小されることで影響が大きい国としては、ブラジル、インド、韓国などが
上げられます。余ったお金が海外で投資されていましたが、引き揚げられると資金不足や
為替に影響します。リーマンショック後、これらの国は自国の通貨安を陰で行っていました
が、操作できなくなっています。
韓国ではさらに、円安が進むことでＷパンチとなり低迷が避けられません。では、韓国も金
融緩和を行えばいいと思うでしょうが、国際信用力のない国が行えば極度のインフレに陥る
可能性がありできません。
数日前にＩＭＦ・国際通貨基金の発表ではドルが引き上げた場合の影響は、「アジアで最も
打撃を受けるのは韓国」と試算しています。早くもＧＥ・米ゼネラル・エレクトリックは、韓国
企業との自動車ローンとクレジットカードの合弁会社持ち株を売却する協議に入ったと報
じられています。
日韓通貨スワップの期限も来年２月に迫っており、実質の韓国支援であるこの政策は韓国
から日本にお願いするしか策はありませんが、すれば韓国民から批判されるので難しい局
面を迎えます。ボク大統領はどうするでしょうか。中国を頼るでしょうか。
２０１４．１１．１ 貴金属買取相場
１８金・Ｋ１８ ３，３５０円/1g プラチナ８５０ ３，９４０円/1g
インゴット100ｇ以上 ４，４４０円/1g プラチナ９００ ４，１００円/1g
２４金・純金製品 ４，３１０円/1g プラチナ1000 ４，４９０円/1g
１４金・Ｋ１４ ２，４４０円/1g K18/Pt850半々 ３，５８０円/1g
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