日銀は金融政策決定会合で、マイナス金利政策の導入を決定しました。
聞きなれない言葉、マイナス金利。一般的に、お金を銀行に預ければ少ないながらも利息が付
きます。プラス金利という言葉はないですが、金利はプラスが理論的に成り立ちます。
今回決まったマイナス金利とは、銀行が日銀に預けたお金に金利が付かず、手数料として年利
0.1%が差し引かれるというものです。
金利 0.1%(低金利) 預金をしていても低インフレまたはデフレならば損はない。
金利 0%(ゼロ金利) インフレであるならば損。
金利 -0.1%(マイナス金利) 預金をしておくと損なので、運用しなければならない。
高いリターンを望むのは誰しも同じですが、利率が高いものほどリスクが増すのが通常です。
低金利が続く日本ではインフレ率による資金の目減りは感じにくいですが、資金が大きくなれば
なるほど切実な問題です。
膨大な資金の行き先が問題になりますが、リスクを恐れ安全資産の国債に資金が流れます。
債券市場では、長期金利の指標となる10年物国債の利回りが初めて0.1%を下回りました。
日銀はまた、現行の金融緩和政策の維持を決めました。マネタリーベースの年80兆円増加など。
東京外国為替市場では現在、1ドル¥120.2、1ユーロ¥131.2。
日経平均株価は¥17,457、NYダウは16,069.6ドル。
長期金利は、0.135%。
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比0.2ドル安の1トロイオンス1116.1ドル。
プラチナ相場は、前日比14.2ドル安の1トロイオンス865.9ドル。
原油相場はWTIで、前日比0.92ドル高の1バレル33.22ドル。
思い切った政策です。これにより、相対的に金利の高いドルが買われ円安。そして、安全資産
として長期金利低下、金相場上昇となりやすくなります。
日銀の金融政策決定会合でのマイナス金利導入は、委員5対4の賛成多数。思い切った政策
故に、反対があるのは当然です。
甘利明経済再生担当大臣が辞任を発表しました。夕方の記者会見で、
「閣僚のポストは、重い。しかし、政治家としてのけじめをつけること、自分を律することはもっと
重い。政治家は結果責任であり、国民の信頼の上にある。たとえ、私自身は全く関与していな
かった、あるいは知らなかった。従って、何ら国民に恥じることをしていなくても、私の監督下に
ある事務所が招いた国民の政治不信を、秘書のせいと責任転嫁するようなことはできません。
それは、私の政治家としての美学、生き様に反します。」
会見の中で印象的な言葉がありました。1つが”美学”。もう1つが、自身をフルネームで呼んだ
ことです。
「閣僚・甘利明にとっては、誠に耐え難い事態であります」
「閣僚・甘利明の信念にも反します」
告発者の素性が明らかになり、今疑惑の策略がどこまで公になるか分かりませんが、自身の
秘書が罠にかかるということまで心配しなければならない、政治家とは因果なものです。
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