日本人の原点がわかる「国体」の授業
竹田恒泰 著
国体とは、日本人のアイデンティティの根本をなすものであり、それを変えてしまったら、
もうその国でなくなってしまうものです。「日本とはどういう国ですか」と聞かれて、一言
で表現するなら何か。いろいろな意見があるとは思いますが、そのなかで、骨格になるいち
ばん重要なものは何でしょうか。
和の精神こそが、日本の建国の精神だということです。日本国民は、和の精神によって統合
されているのです。
「和」とは何でしょうか。「和」とは「自分のことは後回しにする精神」です。「自分のこ
とはあと、まずは仲間のために働こう」「正しく生きた先に自分の幸せがある」と思うこと
です。
天皇とは「国民の幸せを祈る」ご存在です。ご自身の存在そのものを懸けて、国民一人ひと
りの幸せを日々、祈り続けていらっしゃるのです。それは顔も知らない、名前も知らない人々
でしょう。でもそれは天皇にとっては関係のないことです。国民というのは誰もみな「赤子」
なのですから。（天皇の子供という意）
したがって、日本では、天皇主権も嘘なら、国民主権も嘘です。天皇と国民が一体となった
姿「君民一体」こそが、わが国の主権者の姿なのです。今言ったことに反論できる憲法学者
は、いないはずです。
三世紀から四世紀にかけては「戦争のない時代」であったことも考古学の成果から分かって
います。
普通は大規模な戦争を経て統一王権ができるのですが、当時の日本は国土に戦争の形跡がな
いのです。大戦争なしに統一王権ができるのは世界人類の奇跡と言ってよいでしょう。戦わ
ずして国が統合されるなどということは通常、起こりえないからです。
しかし、平成二十三年（２０１２）の東日本大震災によって、お金を超えた「日本の宝」が
日本人の間で再発見されました。お金も大切ですが「お金があってもどうしようもない局面
がある」ということを経験して、利害を超えた人との繋がり、人のために働くこと、自分の
ことを我慢して協力し合うことを知りました。
こうした日本人の気質が本当に宝物で、わが国の繁栄を支えているということを私もつくづ
く感じました。
【日本人の原点がわかる「国体」の授業 竹田恒泰 著】
映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」では、伊武雅刀さん演じる大西瀧治郎は、
国体とは何か？という部下の問いに、「国体とは、国家の意思」であるとしました。
国体とは、グーグル検索では、
1.国家の成り立ちに従って主権の所在に伝統を含めて考えた、政治的な国ぶり。
2.「国民体育大会」の略。
アメリカは、「自由の国」
フランスは、「平等」
中国は、「中国共産党一党独裁の社会主義国家」
３ヶ国を例に挙げ、日本の国体が説明されていました。
久々に竹田恒泰さんの本を読みましたが、おもしろく、すらすら読み終えました。
２０１７．８．２６ 貴金属買取相場
本日、明日は臨時休業日です。