オウム死刑囚 魂の遍歴
井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり
門田隆将 著
数奇な運命を持った一人の若者の人生を追った。
二十五歳という若さで世間から去った彼は、その後の二十三年を拘置所で暮らし、四十八歳
で人生を終えた。
その人生は、前半生を「希望」と「探求心」の日々と表現するなら、後半生は「絶望」と
「悔恨」の日々だっただろうと思う。
その後の半生を、彼は、犠牲者への償いと、オウム事件の真実と教訓を後世に残すために捧
げた。豊かな表現能力を持つ彼は、多くの詩や歌、書簡、手記を残して去っていった。
二度とこのような犯罪を起こさせない、ということが、多くの犠牲者のためにも、そしてま
た過ちを犯し、罪を償った人間のためにも、私たちが成すべき第一であろうと思う。私も、
一人のライターとして、微力ながらも今後もそのために力を尽くすつもりである。
【オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり 門田隆将 著】
地下鉄サリン事件（1995年3月20日）、松本サリン事件（1994年6月27）、坂本堤弁護士
一家殺害事件（1989年11月4日）、信者死亡失踪多数、無差別テロ計画など一宗教団体が
起こした数々の凶悪事件。その団体の幹部に名を連ねたのが、井上嘉浩死刑囚でした。
その井上に逮捕後から密着して取材したのが著者でした。門田隆将さんは福島原発事故
を吉田所長から入念に聞き取り、「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日」
という本を書きました。その後、朝日新聞の捏造記事が出て、それに対して反論し注目
を浴びました。結局、朝日新聞は誤報であったとして報道局長、編成局長、報道部長を
解任しました。
本著も臨場感があり、たいへん読み応えのある本でした。捜査に対して、裁判に対して、
メディアに対しての疑問を投げかけていました。特に時間をかけて入念に審理を行った
地裁に対して高裁では結論ありきで、見直しを求めていた最中に死刑が執行されたこと
に納得がいかないそうです。ただし事件後の態度はどうであれ、犯人に近過ぎる、共感
が強過ぎるという批判は本著にはあります。近いからこそできた、もまた真実です。
昨日で、地下鉄サリン事件から24年になります。被害者家族や関係者からすると、犯罪
に関わった者すべての死刑を望んでいる人も多いでしょう。私も死刑は止む無し派。
でしたが、少し前に読んだ八幡和郎さんの「「反安倍」という病 拝啓、アベノセイダー
ズの皆様」という本に影響され、死刑という制度を考えています。
昨年行われたオウム死刑囚一斉執行で、欧州の懸念があったというものです。EUでは、
加盟の条件に死刑制度の廃止があります。世界の文化の中心を自負する彼らは、未だに
死刑制度がある国を後進国とします。つまり犯罪者への刑にこだわることで、日本が後
進国に見られることは割に合わないという考えです。
犯罪の抑止力でも、目には目を歯には歯をでもなく、あくまでも日本の文化は欧州に遅
れていないことを表すためです。明治維新でちょんまげを切り、袴から洋服に着替えた
ように。ただそうは言っても、実際に自分が被害者側になれば極刑を望むと思います。
「死刑基準」というWOWOWのドラマを見ました。死刑制度に反対する人権派？弁護
士が、家族が殺されたことで犯人に死刑を求めるという物語でした。
本日の金相場は、ＮＹ商品取引所で前日比4.8ドル安の1トロイオンス1301.7ドル。
プラチナ相場は、前日比7.0ドル高の１トロイオンス859.6ドル。
原油相場はＷＴＩで、前日比0.80ドル高の1バレル59.83ドル。
ＮＹ外国為替市場の終値は、１ドル￥110.7、１ユーロ￥126.5。
ＮＹダウは25,745.6ドル。
昨日の日経平均株価の終値は￥21,608、長期金利は、-0.040％。
FRB・米連邦準備理事会は米連邦公開市場委員会で、2019年の想定利上げ回数をゼロ
回としました。また、アメリカ国債など保有資産の縮小も9月末で終了します。リーマ
ンショック後の大規模緩和を終了し、正常に戻します。
メジャーリーグのマリナーズの開幕戦が、東京ドームで行われました。イチロー選手は
9番ライトで先発出場。4回交代時に見方とハグをしてベンチに下がりました。最後が近
いことであり、寂しいです。
本日は春分の日、祝日です。
2019.3.21（祝） 貴金属買取相場
18金・K18 3,710円/1g プラチナ850 2,690円/1g
24金・純金 4,760円/1g プラチナ900 2,790円/1g
22金・K22 4,320円/1g プラチナ1000 3,060円/1g
14金・K14 2,700円/1g K18/Pt850半々 3,130円/1g
上記相場価格×重さ＝お買取価格
手数料や分析料、鑑定料は、もちろん無料です。
お客様の大切な商品を専門的評価で高額査定致します。