SWITCH(スイッチ)
オートファジーで手に入れる究極の健康長寿
ジェームズ・W・クレメント with クリスティン・ロバーグ 著 児島修 翻訳
2019年、権威ある医学雑誌のランセットに、「全世界の死亡者の死因の2割は、単なる不健
康な食事である」という驚くべき研究結果が掲載された。良質で栄養価の高い食べ物が手に
入らないからではなく、砂糖や塩、肉の食べすぎが、心臓病やがん、糖尿病、認知症などの
21世紀の主な文明病を引き起こす原因になっているのだ。毎年1100万人が、健康的な食事
をしていないという理由で地球上から姿を消しているのだ。不健康な食事によって命を落と
す人は、喫煙や高血圧が原因で死ぬよりも多い。P13
私たちを死に追いやっているのは不適切な食事だけでない。量も問題だ。今日の食品業界
は、消費者に過剰な量をとらせようとしている。その結果、多くの人は食べ過ぎていながら
栄養不足になっている。これは現代のパラドックスだ。P14
目指すべきは、タンパク質をとりすぎず、摂取量を適量に抑えることだ。ここで言っている
タンパク質は動物性タンパク質のことであり、植物性タンパク質はIGF-1を増加させるアミ
ノ酸の量がはるかに少ない。だからこそ、地中海式の食事と間欠的断食の組み合わせが、
バランスを保つのに理想的な食事法と言える。P84
カロリー制限が成長ホルモン、さらにインスリンとIGF-1のレベルに及ぼす影響は、「成長」
スイッチ(mTOR)をオフに、オートファジーをオンにするために重要だ。P97
断食にはさまざまな手法がある。最新の研究によると、最大の効果が得られるスイートス
ポットは断食開始から16時間前後と考えられている。P107
タンパク質は、糖質と同じくらいインスリン分泌を促すーーこのことは、いくら強調しても
し過ぎることはない。P114
現代人を死に追いやる犯人は、多くの場合、精製糖質の多い食事だ。研究者らはこう結論づ
けている。「糖質摂取量の多さは総死亡率の高さと密接に関係している。ところが、脂質の
多さは総死亡率の低さと関連する。P131
重要なのは、野生動物と家畜では、脂肪に大きな違いがあることだ。野生動物の脂肪は、家
畜に比べて飽和脂肪酸の割合が低く、一価不飽和脂肪酸(オリーブオイルなどに含まれる脂
肪酸)の割合が高い。P192
「スーパーセンテナリアン」(110歳以上の超長寿者)たちの多くが、一般的に長寿に良い
とされているルールに必ずしも従っているわけではない。だが、私たちが見習うことのでき
る共通点が一つある。それは心おもむくままに人生を楽しみ、かつ極端なことはしないこと
だ。これらの人々には、遺伝的なアドバンテージが確かにある。P276
【SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿】
ジェームズ・W・クレメント with クリスティン・ロバーグ 著 児島修 翻訳
私の関心は最近、健康から長寿になっています。「LIFE SPAN 老いなき世界 デビッド・A・
シンクレア著」を読んだことが大きいです。そして、長寿の鍵がオートファジーであり、そ
のオートファジーを働かせるのがファスティングです。
飽食の時代で寿命が延びたのは、幼児の頃の死亡が減ったことと感染症での死亡が減った
ことが大きいだけで実は寿命は左程延びていないと言います。体に本当に意味のある食事
を適量摂り、医療がさらに先進化すれば、飛躍的に人類の寿命が延びるのかもしれません。
それを世界を股にかけるガリバー企業が許すでしょうか。もっと喰えと試行錯誤してくる
でしょう。ジュースからエナジードリンクで、より刺激的にカロリーオーバー。健康食品
と書かれた超加工食品。病気が少なくなれば、製薬会社は儲かりません。
2021年4月11日(日曜日)
本日はお休みを頂きました。