カラダに「老化を早めるコゲ」を溜め込んでいませんか？ ストップ！糖化
伊藤喜一郎 著
これまで、「酸化」により健康を害するということはよく語られてきました。活性酸素が
細胞を酸化させて壊し、老化を進め、生活習慣病やがんなどの原因をつくります。
この現象から、酸化は「カラダのサビ（錆）」といわれます。
これに対して「カラダのコゲ（焦げ）」といわれるのが「糖化」です。
糖化は老化を早め糖尿病をはじめとする生活習慣病やがん、認知症の引き金にもな
ります。P1
高血糖の状態が続くと糖化がどんどん進み毒性の強い物質に変わってしまい元に戻
れなくなってしまいます
こうして生まれたのが老化を進め、カラダをじわじわと蝕んでいくAGEs（終末糖化産物）
とよばれる物質なのです P5 Advanced Glycation End Products
異物であるAGEsが発生すると免疫システムのマクロファージに見つかって攻撃され食
べられてしまう。ところがこの攻撃で発生する炎症がとんでもない悪さをしでかす それ
は細胞のがん化だ！
この炎症はAGEsが多いところで絶えず発生している P12
高血糖が続くと糖尿病と診断されます。糖尿病と判定されるのはタンパク質である赤
血球と糖質が結合している量で決まります。要するにカラダの糖化が進んでいる恐れ
が大きい状態です。P15
体内が常に高血糖の状態であるとそこにタンパク質がくっつき、体温で熱せられると糖
化が始まります。そして糖化によってAGEs（終末糖化産物）という物質が発生し、様々
な害を体に起こすことが書かれていました。
老化、毛細血管の損傷、がん、アルツハイマー型認知症、NASH（非アルコール性脂肪
肝炎）から肝硬変・肝臓がん、骨粗鬆症、白内障、歯周病ほか。
そして、食後血糖値を上げないために炭水化物を控えることや野菜を摂ること、GI値の
低い食材を選ぶこと、高温調理を避けることなどが書かれていました。そしてもう1つの
重要なアドバイスが、「食後にカラダを動かす P18」です。
以前は食後に動くと胃が荒れると言われていましたが、現在多くの専門家は食後の
運動を推進しています。食後血糖値のピーク（20分ー1時間）に運動することで、インス
リンの血糖値降下作用を強めます。さらに夕食後の運動は睡眠にもいい作用が働くそ
うです。ただしアルコールを飲む人は、飲酒後の運動は良くないでしょう。別の話では
ありますが、アルコールは限りなくゼロが健康に良いです。1日1合は妥協の産物です。
【カラダに「老化を早めるコゲ」を溜め込んでいませんか？ ストップ！糖化 伊藤喜一郎 著】
昔から「焦げを食べると癌になる」と言われていましたが、それが科学的であったこと
に驚かされます。また焦げを食べなくても、コゲが体内で生成されることも驚きです。
加工食品、甘い物、高カロリーなものなどを避け、体内に入った糖質を使うために運動
を心掛けるなど、飽食の時代に合わせた生活習慣が求められます。
2021年10月23日（土曜日）
本日は臨時休業を頂きました。