10の「感染症」からよむ世界史
脇村孝平 監修 造事務所 編著
(新型コロナウイルス感染症は)人類もまた地球上の一つの生命(life)に過ぎず、種々の生命
との共存なしでは存在を許さない、という事実をを私たちは思い知らされました。P3
病気の治療法には、発熱や頭痛といった症状を軽減させる「対処療法」と、体内の病原菌を死
滅させるなど病因を根本的に取り除く「原因療法」があります。P22
とはいえ、病原体にとって宿主となる生物が死滅してしまえば、病原体自体も滅びることになっ
てしまいます。このため、ペストや梅毒など多くの感染症では、爆発的な大流行のあと毒性があ
る程度まで低下する現象が見られます。人類と病原体は、果てることのない闘争を続けながら、
共存してきたともいえるのです。P32
(スペイン風邪は)ファンストン基地のちかくにある越冬地の渡り鳥から、基地の豚舎のブタが
インフルエンザウイルスに感染。ブタの体内で人に感染するように変異したウイルスが、豚舎の
清掃担当兵士に感染し広まった、というアメリカ起源説が有力です。P78
近年になって中国起源説も浮上しました。P79
2年にわたって流行したスペイン風邪は、当時の世界の総人口約18億人のうち5000万人以
上、割合にしておよそ2.8%もの人を死に至らしめました。P98
18世紀後半に入ると、ヨーロッパで中世以来たびたび流行をくり返していたペストが沈静化し
た一方、結核がしだいに猛威を振るうようになります。黒死病と呼ばれたペストは患者の肌が
黒っぽい斑紋に覆われるのに対し、結核の患者は肌が青白くなることから「白いペスト」と呼ば
れました。18世紀から19世紀初頭には、ヨーロッパと北米の4人に1人が結核で死亡したと
もいわれます。P194
アステカ帝国とインカ帝国がたやすく征服されてしまったのは、スペイン人が銃器や馬を使い
こなしたという武力の差があるでしょう。しかし、それ以上に大きな打撃を与えたのが、白人に
よって持ち込まれた感染症でした。感染症は、麻疹、結核、インフルエンザ、百日咳などさまざ
まで、その中でもとくに猛威を振るったのが天然痘だといわれます。P221
白人が到来した当時、アステカの人口は1000万人以上、インカは1500万人以上と推定さ
れていますが、じつにその約90%が17世紀までに命を落とします。P223
人類史に影響を与えた10の感染症
ペスト、インフルエンザ、コレラ、マラリア、赤痢、結核、天然痘、黄熱、チフス、梅毒
【10の「感染症」からよむ世界史】
考えると不思議なことなのが、当時の航海術で南北アメリカ大陸を駆逐するほどの大軍隊が
大西洋を渡ることです。そして史実では意外に小さな軍で、銃や鉄器以上に原住民に破壊的な
ダメージを与えたのが「感染症」でした。当時には意図されていなかった生物兵器。原住民
も歴史的に多種の感染症にかかっていたことが骨から判明していますが、より欧州人の方が
免疫の訓練ができていました。
そして感染症から生き残った多神教の原住民は一神教のキリスト教に改宗させられ、言葉な
ど根本的な文化が破壊されただけでなく、男(戦士)も女(性)も奴隷とされました。南米
やフィリピンなどでは元々の容姿は失われ、スペイン人やポルトガル人のような彫りの深い
顔になりました。
戦国時代、日本にもやってきた南蛮人や紅毛人。その後の19世紀においても欧米列強に植
民地にされなかったのは、日本の武力によるものです。16世紀末の戦国時代、世界の鉄砲の
3分の1から半分近くは日本にあったと言われます。豊臣秀吉、江戸幕府の伴天連追放は、
日本の子供が密かに売られていたことが分かったためです。
そしてもう一つ大事なことは、南北アメリカ大陸においてもフィリピンにおいても侵略者に媚
を売り、国を売ることで儲けていた者がいたことです。この協力者なしに侵略は成功しなかっ
たでしょう。我が国の先人にはこういった輩が幅を利かせることができませんでした。それが
たった一度の敗戦で、今では国会議員の中にも売国奴はいます。
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比4.5ドル高の1トロイオンス1,995.1ドル。
プラチナ相場は、前日比0.5ドル高の1トロイオンス1,096.3ドル。
原油相場はWTIで77.18ドル、NYダウは33,530.8ドル、米国債10年物は3.411%。
東京外国為替市場では現在、1ドル¥133.4、1ユーロ¥146.4、1ポンド¥165.7。
日経平均株価は¥28,492、長期金利は0.460%。
2023年4月26日(水曜日) 本日の営業時間は10時-19時です。
18金・K18 | 6,960円/1g | プラチナ850 | 4,230円/1g | |
インゴット100g以上 | 9,200円/1g | プラチナ900 | 4,480円/1g | |
24金・純金 | 8,920円/1g | プラチナ1000 | 4,810円/1g | |
14金・K14 | 5,070円/1g | K18/Pt850半々 | 5,480円/1g |
上記相場価格×重さ=お買取価格 手数料や分析料、鑑定料は、もちろん無料です。