連日のドル建て、円建ての金相場が続伸し、史上最高値を更新しました。
18金相場の記憶をたどると、23年前は1000円に満たず、900円前後は長かった
です。それからリーマンショック(2008年)に向けて上昇し、それでも2500円を
超えたのが3日でした。その後不況による現金需要により1700円まで落としましたが、
欧米の金融緩和策で余ったお金が流入し上昇、日本では金買取ブーム(2011年)とな
りました。
それから3000円台は長く数年続きました。3820円が当時の一番高い価格だったの
を覚えています。そして、ロシアのウクライナ侵攻が始まったのが2022年2月24日、この
日の相場は5720円。4千円5千円6千円台はあっという間に過ぎました。7千円台で
落ち着いていましたが、ここにきて8千円を突破し勢いづいています。23年前には想像
すらしていない価格です。
ちなみに2020年7月26日までの日本における金相場史上最高値
【日本・東京工業品取引所の史上最高価格】
1980年(昭和55年)1月21日 1g/¥6,495
チャートを見ると鋭角な山で、最高値の近辺の価格はわずか2日のみです。この時の要因
もソ連のアフガニスタン侵攻です。有事の金、金余り、現在は金利差による円安も大きな
要因です。
この先どうなる?と聞かれますが、長い目で見ると1万円も突破するでしょう。どれくら
いの時間がかかるかは分かりません。ただ現在の相場の根底にある金余りは解消しないで
しょうが、1ドル150円1ユーロ160円を欧米はいつまでも認めないでしょう。仮に
適正価格と言われる1ドル105円1ユーロ120円になれば、18金相場は5千円台に
なります。
輸出立国のドイツのジレンマは大きいものになっています。輸出のためにはユーロ安にし
たいところですが、原子力発電を放棄してフランスから電気を買い、ロシア頼みのLNG
輸入のためユーロ高の選択です。おまけに電気自動車を急激に増やしたために混乱は深く
なっています。
アメリカではトランプさんの共和党候補選出がほぼ決まりました。EV車への補助金がな
くなった場合、EUもまたガソリン車に回帰でしょうか。トランプ大統領再任となれば、
安倍晋三亡き今、誰も進言者がいなくなります。
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比16.3ドル高の1トロイオンス2,158.2ドル。
プラチナ相場は、前日比27.2ドル高の1トロイオンス914.4ドル。
原油相場はWTIで78.42ドル、NYダウは38,661.0ドル、米国債10年物は4.114%。
東京外国為替市場では現在、1ドル¥148.5、1ユーロ¥161.9、1ユーロ$1.089。
日経平均株価は¥39,848、長期金利は0.725%。
2024年3月7日(木曜日) 本日の営業時間は10時-19時です。
18金・K18 | 8,330円/1g | プラチナ850 | 3,920円/1g | |
インゴット100g以上 | 10,980円/1g | プラチナ900 | 4,150円/1g | |
24金・純金 | 10,650円/1g | プラチナ1000 | 4,460円/1g | |
14金・K14 | 6,060円/1g | K18/Pt850半々 | 6,000円/1g |
上記相場価格×重さ=お買取価格 手数料や分析料、鑑定料は、もちろん無料です。