昨日、日本振興銀行が金融庁に対して、預金保険法に基づく破綻処理の申し出及び
裁判所に対して、民事再生手続開始の申立てをしました。
日本振興銀行は、東京青年会議所（東京JC）のメンバーと木村剛氏他数人と
ノンバンク「オレガ」の落合伸治氏が資金を用意して、２００３年に設立、
２００４年４月に開業しました。
特徴は、、中小企業向けの融資、一般顧客の定期預金専門の銀行、
決済業務のない銀行等。金融庁の分類では、新たな形態の銀行等として
位置付けられています。
少し金利は高くても中小企業の資金繰りを助けるという目的があったようです。
しかし２００６年には、木村剛会長の親密会社に対する不透明な融資や
２００８年には 、 SFCG（旧商工ファンド）より多額の債権の二重譲渡を
受けていたことが判明するなどずさんな素人経営が露呈しました。
内紛や記録（メール等）の違法破棄などがニュースになりました。
ペイオフの発動は１９７１年の預金保険制度創設後、初めてのことです。
日本振興銀行は通常の銀行と異なり、上記のとおり定期預金だけを扱い
決済業務を行っていないため、金融庁や預金保険機構は日本の金融
システムへの影響はほとんどないと判断し、ペイオフ発動に踏み切ることに
したようです。
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