昔から金は、有事の際の金と言われ、
戦争や紛争があると需要が高まります。
最も顕著なのがソ連がアフガニスタンに侵攻した時です。
昨日北朝鮮から韓国に砲撃があり、世界のトップニュースで
流れました。
このニュースから予想できるマーケットの動きは、
1、金相場の上昇
2、株式市場の下落
3、地政学的リスクから円安です。
1、2は予想通りの動きですが、3はアイルランドの財政危機の
ニュースの方が重かったようです。
なぜ円安の予想かと言いますと、欧米よりも日本の方が
圧倒的に今回の紛争の地域に近く、まして日本と北朝鮮は
友好国でないからです。
日本にも被害が及ぶ可能性なのです。
本日の金相場は、ニューヨーク商品取引所(COMEX)で
前日比19.8ドル高の1トロイオンス1377.6ドルで終えました。
ソ連のアフガニスタン侵攻は、1979年から1989年の撤退までの
10年間です。
この影響で金相場は1980年、ロンドン相場で1トロイオンス850ドルを
記録しました。それでも本日の相場より500ドルも安いのです。
では、日本の相場はどうでしょうか。
なんと純金のインゴットがグラム6,495円を記録しました。
違いは為替です。
本日が1ドル83.3円ですが、当時は220円~230円でした。
これらよりいかに今の金相場が高いかが分かります。
金は現物として強いのです。