4月1日、政府は東北地方太平洋沖地震で起きた震災名を
東日本大震災と呼ぶことを発表しました。
(ノブレスオブリージュ)
先日書きました、「地震と震災の名前」です。
地震から24日が経ちます。
少しづつですが復旧に向けた動きが始まっています。
しかし原発の終息はまだ見えません。
そんな中、大分県内では知事選と県議選が始まりました。
お客様と雑談している時、「○○です。よろしくお願いします。」
とスピーカーで流れてきました。商売優先ですので放っていましたら、
「○○をよろしく」と聞いたことのある大きな声が。
なんとこの時期に、大分県選出の与党の国会議員が、県議選の応援
をしているのです。
耳を疑いました。大震災のたいへんな中、しかも与党の幹部が、
大分県内で選挙活動をしているのです。
民主党・東北地方太平洋沖地震対策本部・副本部長の肩書きまで
あります。次の自身の衆議院選のため、県議選の応援です。
議員は選挙に落ちれば「ただの人」と言われます。故に選挙活動は
大切です。しかし、その選挙に当選し、現在議員バッジをつけて
いる者が、この大震災の混乱の中、子分の選挙活動です。
他にすることが山ほどあり、睡眠時間もとれないというのが
本当の姿ではないでしょうか。そうでなければ、この対策本部も
名前があるだけで、何の意味もないということです。
一部の実力のある国会議員と官僚、自衛隊、消防、警察、県市町村
の職員他公務員の方々、ボランティア、民間の関係者が動いている
だけということでしょう。
また国民新党は、郵政改革法案をめぐる民主党の対応に反発し、
統一地方選の民主党候補の推薦を取り消したことを民主党本部に
通告しました。また、子ども手当つなぎ法案の採決では、国民新党
の1人の議員が退席しました。
つまり法案より、自分たちの支持母体の方が大切なのです。
国会議員は、国全体の事を考えなければなりません。
それが郵便局のためだけに存在するならば、そんな党は不要です。
だれのための政党?何のための国会議員か?
政局と選挙しかできないならば、日産のゴーン社長のような有能な
人材を外国からスカウトし、しがらみのない本来の政治・外交を
してもらった方が合理的なのかもしれません。
ノブレスオブリージュ(フランス語)という言葉があります。
身分の高い人は、それに応じた社会的責任と義務があるという、
欧米社会における基本的な道徳観です。