本日7月8日は、質屋の日です(しちや)。
先日見たDVD「一命」に江戸時代の質屋が登場していました。お金に困窮した武士
が、親から引き継いだ家屋敷を手放し、大切な本や武士の命である刀まで質屋に売
らなければならない当時の現状を描いていました。
しかし、「武士は食わねど高楊枝」と言われたように最期は武士の意地を見せます。
市川海老蔵、瑛太、満島ひかり、役所広司ほか。
個人だけでなく、資金繰りに困った幕府や藩も豪商に借金するようになります。そして、
度重なる「徳政令」。借金の踏み倒しです。
三井や三越の母体が質屋であったことは有名です。
先月、大同生命保険が所蔵している古文書の1つ、新選組局長・近藤勇の借用書を
公開しました。同社の母体となった豪商「加島屋」が400両を貸付け、新選組副長の
土方歳三も保証人として署名されています。
借用書には、「預申金子之事 金四百両 但し月四朱利息 慶応三年十二月」。
貨幣経済の発展とともに、当然お金の貸し借りがうまれます。お金を貸すには、土地や
建物(不動産)を担保にしたり、持ち物(動産)を預けたりして貸す側は保全します。
動産を預かった場合は、ネズミや災害、また盗賊から物を守るために土倉(つちくら)を
作るようになりました。それにより土倉(どそう)と呼ばれるようになります。
そして、江戸時代の質屋取締令ころから質屋と一般的に呼ばれるようになったそうです。
銀行も消費者金融もありませんでしたので、庶民生活に密接に関わり、鍋や衣類、布団
や味噌に米などの食べ物も扱いました。
出掛けに質屋に寄り、日雇いで日銭を稼いで帰りに質屋から持ち帰るような利用も多
かったそうです。
1700年代初頭、江戸の人口75万人に対し質屋は約2700店と多かったようです。
平安 ~ 借上(かしあげ)。宋銭が流通し始める。
↓
鎌倉・室町・江戸前期 ー 土倉(どそう、とくら、つちくら)。金銭貸借に物的担保が主流。
↓
江戸中期以降 ~ 質屋
質屋はお金を扱いますので、大概のドラマや映画などでは「越後屋」というような悪者に
描かれますが、実際は今と同じように身近な存在として、重宝されました。
江戸時代の質屋さん。覗いてみたいですね。
2012.7.8 貴金属買取相場
18金・K18 3,120円/1g プラチナ850 3,220円/1g
インゴット100g以上 4,170円/1g プラチナ900 3,350円/1g
24金・純金製品 4,020円/1g プラチナ1000 3,680円/1g
14金・K14 2,280円/1g K18/Pt850半々 3,120円/1g
上記相場価格×重さ=お買取価格
手数料や分析料、鑑定料は、もちろん無料です。
お客様の大切な商品を専門的評価で高額査定致します。