米連邦公開市場委員会で、量的緩和第3弾・QE3の実施が決定しました。
これを受け本日の金相場は、ニューヨーク商品取引所(COMEX)で
前日比38.4ドル高の1トロイオンス1772.1ドルで終えました。
プラチナ相場は、前日比29.9ドル高の1トロイオンス1679.5ドル。
米連邦準備理事会・FRBは、連邦公開市場委員会・FOMCで、量的緩和第3弾・QE3
の実施を発表。低金利を維持する期間を従来の2014年終盤から2015年半ばまでの
延長と住宅ローン担保証券MBSをインフレが抑制されているという条件で、月額400億
ドルを労働市場が大幅に改善するまで買入れる方針を発表しました。
私の予想は、低金利の延長のみでQE3というカードは温存かと思っていましたが、先日
の雇用統計の悪化や中国経済の失速、そして大統領選の前ということもあり実施が決定
しました。NYダウが、13,000ドルもあるのに行うとは驚きです。
マーケット関係者は、すでに織り込み済みでさらなる緩和を期待するなどという意見もある
一方で、エコノミストや共和党議員からはすでに極限状態で効果に疑問という声もでてい
ます。既にドルの量は倍以上に増えており、これ以上の量的緩和ではドルの弱体を招くだ
けで実経済には効果がないばかりでなく、長い目で見ると悪影響になると思います。
金融緩和策は本来、市中に紙幣の量を増やしお金を借りやすくして、企業は設備投資、
個人は住宅や車などの購入を促進するためのものですが、不景気のためにそれらは行わ
れずに、余ったお金がファンドなどに渡り、株や金、原油などが売買されマネーゲームが
年々大きくなっています。
リーマンショック後に規制を強めなかったために、自らが起こした金融危機さえも利用し
パソコンの数字遊びの桁が1つ2つ増えていきます。そこには生産性はありません。
追加緩和を米FRB、欧州ECBが行いました。来週の日銀の対応如何では、円高が待って
います。金利を上げられる時に上げていなかったので、打つ手が限られます。
NYダウ工業株30種平均は、前日比206.5高の13,539.8ドルと約4年8ヶ月ぶりの高値。
原油相場は、WTIで前日比1.30ドル高の1バレル98.31ドル。
穀物市場は、米露の干ばつもあり上昇。非鉄も銅以外が上昇。
東京外国為替市場では現在、1ドル¥77.5、1ユーロ¥100.8。
昨夜は、このQE3の実施かどうかで気になっていたところに暑くて朝4時に目が
覚めました。布団の上で携帯から経済ニュースを見ると、追加緩和策QE3実施
の見出しが。商売的な考えではうれしい反面、長い目で見ると必ず反動がくるの
で危惧しますが、すぐに夢の中に。
残暑お見舞い申し上げます。
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