青山繁晴の逆転ガイド ハワイ真珠湾の巻
青山繁晴 著
より自由に地球を歩けるようになってから、ぼくらの祖国と世界をめぐって日本の学校で教えられ、
みずからも勤めたマスメディアで繰り返し刷り込まれ、ぼくの頭にも染み込んだことどもがことごと
く逆転していくのを経験しました。
ここハワイはかつて、あのカメハメハ大王から続くハワイ王国（当時）のカラカウア大王が日本に
連邦になろうと申し出ています。残念ながら日本は断っています。もし、太平洋の真ん中のハワイ
が日本に拠点を与えていたなら、そもそも第二次世界大戦が太平洋については無かっただろう
と思わせる。ハワイとはほんとうにそういう場所です。
でもワイキキの浜辺から歩いて二分か三分のところに、このようにわたしたちが教わってきた戦争
の歴史と正反対のことを、真珠湾で徹底的にやられたアメリカの側が公平に展示しているのです。
しかしやっぱり底流にあるのは、わたしたちが世代を超えて思い込まされていること、「真珠湾攻
撃は卑怯だったとアメリカ人が怒っている」という刷り込みがいかに深くて重いかということでは
ないでしょうか。
アメリカは敗戦後の日本に「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム （War Guilt
Information Program）／WGIP）、つまり戦争の惨禍はすべて日本が悪かったせいだと日本
国民に思い込ませる工作を、メディアや教育を通じて徹底的に行いました。その結果も非常に大
きい。しかし、それだけだと考えると、私たち自身を被害者にしてしまい、また他人事になります。
ぼく自身も含めて、われらをしっかり省みませんか？
この展示館の中で帝国主義という言葉が使われているのは、西洋諸国に対してであって、「西洋
諸国が帝国主義でアジアを支配したことを日本が打ち破ろうとしたのだ。そのために衝突になっ
た」と展示されています。
上手いウソならついたほうがいいという価値観が、むしろ世界では当たり前です。世界をささやか
なりに歩き続けてきたぼくの実感では、いくら上手い嘘で得をするのであっても、嘘をつくこと自体
がいけないという固い信念を持っているのは、ここアメリカと、それから日本の二か国だけです。
この部分は、なぜ真珠湾でここまでアメリカが正直に、日本の当時の優位性を展示しているかの
真の理由が分かっていく大事なところである。
アメリカは失敗にこそ学んで立て直すことが大切だと、こうして子々孫々に訴えているのだ。
真珠湾では先進的な日本海軍にやられたからこそ、そこから謙虚に、かつ急速に学び、わずか
半年後の一九四二年六月のミッドウェー海戦で日本海軍を逆に叩きのめした。
【青山繁晴の逆転ガイド ハワイ真珠湾の巻】
この本は、ハワイの「アメリカ陸軍博物館」、「真珠湾ビジター・センター」、「戦艦ミズーリ記念
館」、「太平洋航空博物館」に、真珠湾攻撃（1941年12月8日）および75年前の日米戦争がど
のように展示、解説されているかを青山繁晴さんが同行者にガイドをする形式で書かれていま
す。
日米戦争の実情をフェアに近い形で展示しているそうですが、ここにもチャイナマネーが侵食し、
歪められ始めています。
「リメンバー・パールハーバー」は有名な言葉ですが、これは当時のF・ルーズベルト大統領が
不戦の公約で大統領選を戦ったために、国内の士気を上げるための標語でした。その言葉が
「卑怯な日本を叩きのめす」意味に飛躍し、日本のサヨクも利用し始めます。
実際には当時は戦争は不可避の状況で、ハルノートを突き付けられ、石油の輸入を頼っていた
アメリカは禁輸措置をとり、このままでは大量の失業者により国内が重大なパニックに陥る状況
でした。もっと言えば、この経済制裁は戦争状態に入っていることを意味しています。
また、アメリカも十分に戦争突入の準備をし、日本の暗号の解読により真珠湾攻撃を把握してい
たと言われます。なにより、日本の最重要ターゲットである空母３隻は、”史上初”の土曜日曜日
の演習でハワイを離れていたため難を逃れました（國破れてマッカーサー 西鋭夫著）。
つまり日本に対し隙を与え、先制攻撃させることでアメリカ国内の世論を戦争に向かわせる意図
がありました。英仏からのヨーロッパ戦線への要請は日増しに強くなっており、きっかけが何とし
ても必要だったのです。
そのため、老朽化した戦艦だけでなく、軍人の死者は米国内の士気を上げるためにはどうしても
必要な犠牲だったのです。人的な犠牲はプロパガンダに利用できますが、空母は替わりがない
ので、演習という名目で港を離れていました。
≪大東亜戦争の真実 東條英機宣誓供述書 東條由布子 編 渡部昇一 解説≫
マッカーサーは、「日本には固有の原材料がない。石油も産出しないし、錫・ゴムといった多くの
原料がない。もしこれらの原料の供給が断ち切られたら、一千万人以上の失業者が発生する。
だから、彼らが戦争に突入した主たる動機は、自衛のためだった」と言っている。この証言内容
は、もっと日本人の知識として広まるべきであることを、ここに言っておきたい。
（アメリカ上院軍事外交委員会 1951.5.3-5）
そして、宣戦布告がなかったのが卑怯の証拠のように言われますが、宣戦布告で始まった戦争
がどれくらいあるかを知らないためです。ほとんどの近代戦争で、宣戦布告はありません。
日米戦争終戦間近、ソ連は日本に対して宣戦布告をしますが、日ソ不可侵条約を一方的に破
り、死に体の日本に攻撃するエクスキューズで使った宣戦布告に過ぎません。やましいからこそ
の宣戦布告です。
もう１つ重要なことを付記しますと、日米戦争は真珠湾攻撃により開戦しますが、大東亜戦争は
それよりも１時間２０分前、イギリス領マレーにて日本軍により行われたマレー作戦により開戦
しています。後に敵国にマレーの虎として怖れられた山下奉之司令官指揮のもと快進撃となりま
した。
当然すぐにアメリカもこの軍事行動を把握し、真珠湾が次の標的になることを了解していたと思
うのが自然でしょう。
【真珠湾攻撃 Attack on Pearl Harbor】 日本時間1941年12月8日未明
当時、日本はハワイ海戦と呼び、日本の諜報活動でハワイの状況は把握していました。
３５２機の統率のとれた戦闘機部隊により華々しい戦果を挙げます。被害は２９機。
しかし、そこに空母や最新の戦艦はおらず、石油の備蓄基地への攻撃は完全ではなく、華々し
さと裏腹に、軍事的な評価はいまいちです。
この著書に書かれている事実として、日本軍の攻撃によるハワイの民間人の死者はゼロです。
民間人の死者はすべて、アメリカ軍の応戦による流れ弾によるものでした。
安倍総理は、12月26、27日にハワイを訪問することを発表しました。岸田外務大臣も同行。
オバマ大統領とともに、ハワイ海戦の犠牲者を慰霊する意向。
「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない。未来に向けた決意を示したい」
「日米の和解の価値を発信する機会にもしたい」と。
今月15、16日には、安倍総理の地元山口県にプーチン大統領を迎えます。北方領土の解決が
一発で決まるとは思いませんが、期待したいです。
ドラスティックな安倍外交が、再び動き出しています。
本日の金相場は、NY商品取引所で前日比6.4ドル安の１トロイオンス1170.1ドル。
プラチナ相場は、前日比2.9ドル安の１トロイオンス935.7ドル。
原油相場は、前日比0.86ドル安の１バレル50.93ドル。
東京外国為替市場では現在、１ドル￥114.2、１ユーロ￥122.4。
日経平均株価は￥18,471、NYダウは19,251.7ドル。
長期金利は、0.045％。
全国ニュースにもなった大分県佐伯市の子供の行方不明。無事に保護されました。
２才の女の子が山の中で一晩一人。何事もなく、本当によかったです。
２０１６．１２．７ 貴金属買取相場
１８金・Ｋ１８ ３，４００円/1g プラチナ８５０ ３，０８０円/1g
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２４金・純金製品 ４，３６０円/1g プラチナ1000 ３，５１０円/1g
１４金・Ｋ１４ ２，４７０円/1g K18/Pt850半々 ３，２１０円/1g
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