残念な「オス」という生き物
藤田紘一郎 著
現代において、私たちの生存を脅かしているものは、実は私たちがつくり上げてきた「文明」
そのもの。私たちに今必要なのは、自然の中にいる生物の生き方をもう一度振り返ることな
のです。
「男は残念」というのは生物の世界では動かしがたい事実なのかもしれません。
そして、「冷徹な女」と「残念な男」は互いに駆け引きをしながら生命をつないできました。
その過程で、人類の多くは一夫一妻制を選択し、その他の動物の多くは一夫多妻もしくは
乱婚という形式を選びました。
女はそのままで女だが、男の方はY染色体や男性器を持っているだけでは男と認められず、
努力してある種の務めを果たして男になるのである。
(エリザベート・バダンテール 「XY-男とは何か」)
もちろん、私たちが情報を得ることはとても大事なことです。真実を知ること、できごと
を知ることによって、自身の意識や行動が変わるからです。
しかし、今必要がない情報まで大量に得られるような、常に情報が更新されている状態で
は、思考が停止して想像力も麻痺してしまいます。
人間が進化の過程の中、苦労して獲得した「想像力」という宝物を自ら捨ててしまうこと
が、人類滅亡への近道になりかねない、と私は感じています。
私たち人間は、型にあてはめて考えることをどうしても好んでしまいます。しかし、その
ように均一化された考え方は、生物界から見るととても危険なことです。品質が均一と
なった生物は生存戦略上では不利となり、絶滅の危機に非常に弱いからです。
理論物理学者のアインシュタインは、「想像力は知識よりも大切だ。知識には限界がある。
想像力は世界を包み込む」と述べています。
人間に与えられた想像力こそ、人と人をつなぎ、より良い未来をつくる可能性を秘めてい
ます。多様性から学び、私たちは豊かな想像力を養うこと、想像力を失わないことが、私
たちがよりよく生きることに繋がっていくのです。
小難しい本が続きましたので、腸内環境専門家の藤田紘一郎先生のおもしろそうな本
を読みました。私は本に知識を求めますが、この本は藤田先生にしては珍しく精神論
のような内容でした。ちょっと残念でした。
本日は定休日。朝から地区の清掃。終わってから家の清掃、庭木の手入れ等、休日も
動いています。ウォーキングをしてから昼寝。気持ちがよかったです。
2018.10.21(日) 貴金属買取相場
本日は定休日です。